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「経営成果達成につながる職場づくり」について(後編)

ごあいさつ

 「経営改革に役立つコラム」ということで、前回より掲載させていただいておりますが、今回は前回の続き「経営成果達成につながる職場づくり」(後編)を進めたいと思います。

やる気の出る4つの原則

 人は誰も、ムダな仕事をしたくないと思っているものです。ムダ無く・一生懸命にやろうという本質を持っているのです。しかしながら、現状は、「やっても/やらなくても月々いただくモノは変らない。」ということから、やる気が出ていないケースが多くなっています。
 実際に、改善・改革活動をご支援させていただく状況からは、「自分だけ目立ちたくない。何か言われたくない。」という気持ちが先に立ってしまうため、このことが障害になって行動に移せないようです。

1)仕事の目的・目標がはっきりしていること。

 「何を・どれだけ・やれば評価されるのか。」、あるいは「どのような期待があるのだろうか。」・・・ということが分からないと、きっかけとなる最初の部分のやる気が湧いてこないものです。

2)自分の責任で裁量でき、まかされている仕事の範囲が明確になっていること。

 設備稼働率、歩留りなどの改善目標は実は、この条件が成り立ちにくいのです。この制約が少なく、裁量範囲が大きいのは「自分達の時間の使い方」・・・生産性向上目標なのです。

3)仕事や作業の進め方を自分なりに考え、十分に工夫してやってみる余地があること。

 昨今の「ISO国際規格マネジメントシステム」による「決められたことしか・言われたことしか・してはなりません。」という風潮は、この3)に対して非常に強力なアシカセをはめています。
 したがって、安全・品質・環境・コストに影響の出ない「改善対象・改善余地」を、明確に・分かりやすく示し、自分達でも容易に判断が出来るようにする工夫が必要です。

4)仕事の実績が、自分なりに判断することができ、周囲からも十分に評価されること。

 工夫して実施した改善案がどのような結果になっているのかが、すぐに見える・分かることは、大変大きな励みになります。また、その状況が等しく周りの人達にも分かって・理解してもらえる環境になっていることは、さらに意欲が増して行きます。

自分達の時間の使い方

 1日の仕事は「約8時間」が一般的ですが、「8時間掛って実施している内容」が本当に「まるまる・8時間」必要でしょうか。
 多くの仕事・作業の中には、「価値を生んでいない時間」が含まれているいるものです。
 また、「価値が無い」という訳ではないけれど、運搬・記録・監視のように「必要な仕事」ですが「直接的に価値を生んでいない」仕事も含まれています。
 下図の「直接的に価値を生んでいる時間」は、業界や設備の自動化度合にもよりますが、多くの生産現場では5~25%程度」しかない状況です。
 しかし、がっかりする必要はありません。むしろ、「改善余地が75~95%」あると考えればよいのです。
 自分達の仕事や作業を見つめ直して、「手間を減らす」「ムダをなくす」と追求して行くことは、設備稼働率や歩留り改善などよりは制約が少く、比較的に自由度があるものです。

今回のまとめ

今回の内容を要約しますと、つぎのようになります:

*「無言の職場」と解決の方向性
まずは、「自分達で実施できること/できないこと」に区分して、「できること」から、毎日・時間を決めて、全員参加・分担で、改善行動を実践・継続して行く。

*「やる気の出る4つの原則」
比較的に、制約が少なく・裁量範囲が大きい「自分達の時間の使い方」についてムダを排除し、生産性向上を図ると共に、生み出した時間を有効に活用する。

*「自分達の時間の使い方」
多くの仕事・作業の中には、「価値を生んでいない時間」が含まれているもので、一般的に「改善余地が75~95%」くらいあるものです。


以上、「経営成果達成につながる職場づくり」について、お話させていただきました。

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<<執 筆>> 株式会社テクノ経営総合研究所  相澤 淳一

化学品、食品および鉄鋼メーカーにおいて、品質保証・生産管理・工場プロセス等の改善チームリーダーとして、品質安定化・省力化・少人化、生産合理化などを経験し現職に従事。医薬・化学・食品・窯業・鉄鋼メーカー等の徹底した実践指導により、改善効果を経営成果に結びつけるコンサルティングを実践させていただいております。

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