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失敗しない改善・改革の進め方(1)

1.はじめに

 様々な企業にお伺いしますと、過去の取り組みが製造現場や事務所にて形骸化していたり、改善活動を行うことに対して従業員の方が疲弊感や嫌悪感などを既に持たれていることがあります。本来の活動に対して持たれるべきイメージと大きく乖離してしまっていることが多々あります。
 私自身5年や6年、そしてそれ以上活動をご一緒しているクライアントがあります。 また数年活動をご一緒した後に、自主活動を推進され2~3年後にそのクライアント先を訪ねますと、以前と同様の盛り上がりで、さらにレベルアップした内容の活動を継続して頂いています。コンサルタントとして大変うれしく感じる瞬間です。
 なぜそのように活動が継続し、さらにレベルアップをしながら成果を出し続けているのか?
 コンサルタントとして数十社のクライアントの支援を行ってきましたが、必ずしも成功ばかりでなく失敗の経験もあります。何が成功と失敗の要因なのか?継続的に成果を出し続けるためには何が必要なのかを連載コラムでご紹介します。


2.最近よく耳にすること

 最近の社員は上司が厳しく言っても反応が無いや、逆に怒られ慣れていないために委縮してしまい、どのように接したらよいのかわからない。よって『ああしろ』『こうしろ』とコンサルタントが激しく叱咤激励するタイプのコンサルティングでは効果が出ないと悩まれている経営者のお話を聞きます。
 また近年多いのが、責任を持った主要な社員がメンタル面での問題を抱え、最前線からの離脱を余儀なくさせられることがあり、企業としては大きな損失となっていることです。
 このような状況にて、私が取り入れている心理カウンセリングの技術では、コンサルティングとカウンセリングの融合したプログラムを展開しています。
 人には感情があり、同じ事象を見ていてもその認識する内容や感じ方は人により異なるのです。あるAさんが認識した内容や感じた事を、同じようにBさんが認識したり、感じたりするとは限りません。 そういった中、ある一方が他方に対して自分が認識した内容や感情を押し付けると、押し付けられた側にはかなりのストレスとなります。そのストレスに対する反応も人により様々ですが、中には疾患につながっていく場合も見られます。


人の認知・感情・行動モデル

 ここで厄介なのは押し付けた側は、決して『押し付けた』という自覚はなく、『その人のために…』など悪気がないことや、すべての要因が当事者間だけでは顕在化され難いところに大きな問題があります。

3.コンサルティングに導入している技術

 2.に記載しました問題を解決する方法の一つとして、心理カウンセリングに代表される下記の療法をコンサルティングのベースとしています。



 上記療法は、人間の特性を理解し、自らの目線ではなく相手の目線で物事を見聞きし、考え、人と接する方法を見出してくれます。今の世の中、単に巷にある改善手法を単発的に導入してもうまくいきません。 企業内の経営幹部・管理・監督者の方は視野を広げ様々な手法や療法を折衷的に取り入れて部下や組織を牽引していくことが今後更に必要になってきます。 そしてもっとも大切なことが各手法・療法を十分に経験し、内容を熟知した上で、『必要な時に』『必要な手法・療法を』『必要なだけ』活用することです。
 特に療法については、うわべだけの理解で間違った使い方をすると取り返しのつかないことにもなってしまいますので、専門家より指導を受けた後に活用されることをお勧めします。
 例えば、心理療法に代表される技術として『 傾 聴 』があります。これも本で読んでそれとなく実践することができますが、内容を理解しているのと実際に使えるのとは全く違うのです。

4.次回のコラムについて

 次回のコラムでは、私自身のコンサルティング経験を事例として、改善活動が失敗する要因とその打開策について考えてみたいと思います。

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<<執 筆>> 株式会社テクノ経営総合研究所  内山 三朗

大手産業機械メーカーにて生産技術、生産管理、そして外部コンサルティングの事務局として社内の改善・改革活動を推進してきました。その経験を活かしコンサルタントに転進、製造現場といった直接部門から間接スタッフ部門に向けたコンサルティングを実践中。

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