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組織の絆を蘇らせ生き生きとした職場を作る(3)

 ものづくりファシリテーター育成のすすめ


 ミドルが「カイゼン」活動の中心

 組織において、顧客とモノづくり・コトづくりで接点がある現場は、色々と大きな問題・矛盾・ジレンマを抱えています。 現場では、忙しさに追われ、その問題・矛盾・ジレンマを解決する手立てを持ちえません。またトップが現場のすべての状況を把握できているとは限りません。 そこで、ミドルを中心とした活動が必要になってきます。ミドルが「カイゼン」の場をつくり、場の中で、場の関係性を整え、自由闊達な多くの意見が出るようにする。 その意見やアイデアをまとめて、活動計画を考え、皆で合意し、実行し、結果を「見える化」して、活動の成果を喜ぶ。前回説明した成功の循環サイクルをミドルがファシリテート(促進)できるか? ミドルが「カイゼン」の中心となり、皆で考え、皆で行動して、皆で活動の成果を喜べる環境を作れるか?それができて初めて、現場での業務のPDCAサイクルが回ってきます。
 組織経営は、組織自体がなりたい姿に向かって、終わりなき旅を続けるキャラバンです。現場が車輪だとすれば、ミドル活動における成果はそのキャラバンを押し進める燃料(意欲:モチベーション)になります。 ミドルこそ「カイゼン」活動の中心であるばかりか、組織運営の中心であるべきです。

 企業の現場では多種多様な問題が常に発生しています。本コラムでお伝えしてきたように、組織の連結点であるミドルの働きがますます重要になっています。
 バイアスを取り払った活動の場、目標共有化によるチームづくり、リーダーとメンバーの距離感のないコミュニケーションがあってこそ成長する組織が生まれてきます。 ミドルのミッションは「あるべき姿」との矛盾の間で立ち回ること。 実践知と気づきでメンバーと共に現場の問題解決を進めることです。この決意を胸にトップの思いをメンバーに伝える仕事が待っています。

 最後に

 「カイゼン」活動の成功のポイントは、組織活動ではない特定の場を設定し、ミドルを中心としたミドル・アップ・ダウン活動を行うことです。 小さなことに気づき、行動し成果を得る実践知を獲得することです。実践知リーダーはまず気づいたら動き、結果を見て考え、またすぐに行動します。 実践知リーダーは動きながら考えます。ミドルは実践知リーダーを目指すべきです。
 まず、やるべきことは、「カイゼン」の場を作ることです。最初の一歩、最初の一踏みを行いましょう。自転車も最初の一踏みは大きな負荷がかかります。 しかし、いったん動き出すとスムーズに進みます。
 そう、ミドルであるあなたがすぐに一踏みだし、行動をおこすべきなのです。

【引用・参考文献】
1)堀公俊 『ファシリテーション入門』(日経文庫)
2)堀公俊 『組織変革ファシリテーター』(東洋経済新報社)

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<<執 筆>> 株式会社テクノ経営総合研究所  佐竹 陽一

大手電機メーカーにて研究開発から設計、製造技術、営業技術、技術管理、商品企画、事業企画など、『モノづくり』の現場に様々な角度からリーダーとして携わる。現場を巻き込んだ変革の陣頭指揮を取るとともに、新規事業プロジェクトにおいて、責任者として関連セクションを統括し、数多くの業界初製品を開発、事業の垂直立ち上げを実現する。その後、原価低減、現場改善などの成果を上げた後、現職に至る。

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