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海外工場の改善活動―成功の秘訣

 生産性や品質向上など、海外工場の抱える課題は数多くあります。国内とは異なる風土のなかでローカルスタッフを育て、彼らとの協働で改善活動を進める必要に迫られています。それでは海外工場の改善活動を効果的に進める秘訣とは何でしょうか。それは、まず相手の立場で考えること、ローカルスタッフとの対話を通じて、活動の目線合わせと問題意識の醸成をはかることだと思います。はじめにローカルスタッフに活動の目的を分かりやすく伝え、それを行う意味を彼らに充分理解してもらうこと。命じられて内心嫌々ながら行うのと、腹の底から納得して全力を傾注するのとでは、その結果に雲泥の差が出るのは当然。上からの指示ではなく、問題解決のヒントを与え、考えさせる風土づくりをはかることが大切です。

 心のこもったコミュニケーションができる対話力が日本人駐在員に求められています。文化やことばの違いを越えた対話から活動の求心力が生まれてきます。日常の気づき活動から改善活動をスタート。自ら発見した問題が改善テーマに採用されるという経験が、彼ら自身のやる気を喚起します。押し付け型の硬直した指導では考える力を奪うだけ。相手の意見を引き出すやり方をしたところ、私の東南アジアの指導先では、ローカルスタッフ全員がメモを持って話を聞くようになりました。

 「ほめて育てる人づくり」の重要性。これを私は常々申し上げてきました。活動成功の秘訣はここにあります。

<<執 筆>> 株式会社テクノ経営総合研究所  井原 昌志

大手電子部品メーカーにて、生産設備の設計・開発、改善プロジェクトのリーダー、工場現場の管理者を経験し、「モノづくり」のノウハウを習得。その後、現職に就き、「人づくり」を基盤とした工場体質の強化を図り、一過性に終わらせない自主・自律体制を構築させた改善・改革活動を海外を含めて強力に実践推進している。

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