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現場のムダ作業になぜ気づけないのか?

 生産性向上のために、ムダ作業を見つけ排除することが現場改善の一般的な流れです。ではどういう基準で捉えれば現場のムダを発見できるでしょうか。
 例えば、必要性の視点で現場作業を仕分けてみると、モノを組み立てる、物を運ぶ、検査する、手直しをする、材料を取りに行く、機械の加工を待つ等、全て必要な作業だと感じられます。つまり「必要か/不要か?」と言う思考に陥るとムダな作業を見つけ出す事が一向に出来ないジレンマに陥ってしまうわけです。

 ではどのようにムダ作業を見つけるか?
 そのためには、まず一度製造業の基本に立ち返り、モノづくりの流れを考えてみるのは如何でしょうか? 製造業とは、購入した材料をお客様の要求するモノに加工する事で付加価値を生み出し利益を得る営みです。つまり、「お客様に要求されているかどうか=付加価値を生む作業」の視点でムダな作業を捉えてみる。つまり顧客志向に沿った考え方を取り入れてみることです。モノの運搬は製造には必要な作業です。しかし、この作業自体が付加価値を生んでいない場合はムダ排除のための改善対象となります。

 今後の改善活動を進めて行く為に、付加価値を生む作業が何なのか?一旦じっくりと考えてみては如何でしょうか?
 おそらく、ムダ作業を探すより、付加価値を生む作業は簡単に見つかります。そして必ず排除すべき大きなムダ作業=改善余地を見つける事が出来ます。

<<執 筆>> 株式会社テクノ経営総合研究所  高村 光二

大手電機メーカーの半導体部門において、製造技術担当として製品管理、プロセス管理、設備投資等の仕事に従事。その間、プロジェクトリーダーとして品質向上、歩留改善、プロセス改善、プロセス立上げ、作業改善など、様々なコスト改善テーマを実行。その経験を生かしコンサルタントとして、現場実践主義で現場視点での改善支援を行う。

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