ASAP2012vol_2 page 10/12
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セミナーダイジェストSeminarDiges「マザー工場の機能強化」-司令塔を強化すれば、利益が増大する-1.マザー工場とは●生産の司令塔マザー工場には2つの形態があります。その一つは、海外ネットワークにおける本....
セミナーダイジェストSeminarDiges「マザー工場の機能強化」-司令塔を強化すれば、利益が増大する-1.マザー工場とは●生産の司令塔マザー工場には2つの形態があります。その一つは、海外ネットワークにおける本社機能としてのマザー工場です。技術開発や調達などの面で海外工場に対する指示を与えるなどの機能を持ちます。もう一つは、国内展開に関する本社工場としてのマザー工場です。人材活用や販売戦略、物流合理化によるコストダウンなど、機能分散による地域メリットを活かしたネットワーク強化がねらいです。つまり、海外・国内を問わず、マザー工場は全体の司令塔としての役割を持っています。●企業競争力の源泉なぜ、マザー工場の機能強化が重要なのでしょうか。それは、マザー工場が企業競争力の源泉であるからです。企業競争力を分解すれば、自社の持つ「コア技術力」、それを商品として設計する「商品開発力」、その設計情報を製品化する「生産技術力」、効果的に流通させる「販売力」などで構成されています。特に、品質の高い製品を速く・安く・良く、造るための「生産技術力」や「コスト力」は大切な要素です(図1)。そして、この部分を中心に改善活動を進めていくことが求められるわけです。●原価企画による統制新商品開発や将来の利益計画を立案する際に求められる手法が原価企画です。市場投入後の価格低減率を想定したコストダウン計画、需要予測による将来の売上ダウンに対する対策立案など、原価企画はマネジメントの視点からも重要な手法です。マザー工場には全社標準化に向けた原価企画の推進が求められます。図1企業競争力の源泉コア技術力2.マザー工場の役割●技術力とマネジメント力経営領域マネジメント力生産技術力商品開発力調達力生産力コスト力改善領域マザー工場には、技術とマネジメントの要素が求められます。機能面では、前述した、「コア技術力」、「商品開発力」、「生産技術力」の3つが基本的な要素です。特に、国内の技術力を維持していく技能伝承や高度人材の育成なども「生産技術力」の重要な要素です(図2)。マネジメント力としては、工場間のトラブル解消、ナ販売力9 ASAP