ASAP2012vol_2 page 11/12
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SeminarDigestレッジ共有化やマニュアル整備、工場の進出計画サポートや生産体制の支援などです。ここで重要なのが技術移転の問題です。海外工場に対するハード・ソフトの固有技術と応用をどのように移植するか。こ....
SeminarDigestレッジ共有化やマニュアル整備、工場の進出計画サポートや生産体制の支援などです。ここで重要なのが技術移転の問題です。海外工場に対するハード・ソフトの固有技術と応用をどのように移植するか。ここが重要になってきます。図2マザー工場の機能コア技術力高付加価値技術●企画、設計●製品開発●高付加価値化マネジメント力1●ナレッジの共有化●関係工場のトラブル解決●マニュアル化商品開発力開発・試作工場●高機能製品●高信頼性●生産工程の機能強化●リードタイム短縮●単純化、スピード化マザー工場(産む・育てる)関係工場何を移植するかマネジメント力3・工場の位置付け生産技術力1国内技術力維持2技術伝承●技術、技能の蓄積●高度教育の実施●人材育成マネジメント力2●投資判断雇用条件、立地条件●コスト低減●縦横の改善(一気通貫の要)マザー工場は、本社と拠点工場間のタテラインの調整および、サプライヤーとユーザーの中間に位置する拠点工場に対するヨコライン支援の役割を持っています。タテラインの一気通貫では、人・モノ・お金などの流れの改善、情報の整流化・一体化、ヨコラインの一気通貫では、拠点工場におけるムダ取りなどの作業改善が焦点となります。●工程設計と作業設計製造工程における工程・設備・作業方法の設計などの標準化もマザー工場の役割です。海外の生産拠点でも労務費が年々急上昇の傾向にあり、作業設計が重要性を帯びています。そして、この作業設計は作業手順書などのマニュアル作成や技能訓練を含めて立体的に進めていくことが求められます。また、新商品開発では、設備切替に伴う生産停止ロスの短縮化、立ち上がりロスの低減が課題になります。ら生産体制の改善を支援するのがマザー工場の役割なのです。●改善支援の進め方生産拠点に対する改善支援の流れは3つのステップで進めていきます。まず、最初のステップは、支援対象の生産拠点を選定することです。できるだけ投入した労力に対する改善効率の高い拠点を選ぶことが大切です。よい改善実績作りが他の拠点に対する波及効果を与えます。次のステップは、改善活動の支援です。改善案は自由な発想を大切にして進めます。そして、結果の評価・フォローアップを行うことです。特に改善効果を評価することは非常に重要です。一連の改善活動の「見える化」が次回以降や他部門の支援に役立つ事例となるからです。●改善支援の4面改善支援は、点→線→面→体と次元を拡げて進めることが大切です。一巡すれば、再びスパイラルアップして改善を続けて行きます。そういった活動を通じて、改善リーダーの育成も進みます。そして、一気通貫で効率的な体制づくりに向けて支援活動を続けることがマザー工場の使命です(図3)。図3支援は4面より1点の改善1成果の出やすい課題を選ぶ2改善活動の進め方を支援3改善ツールに慣れる4体の改善次段階へ挑戦1工場全体へ拡大する2工場に合った改善を推進する3工場に合った改善ツール開発する2線の改善1成果を他の課題に広げる2改善活動のコツをつかむ3改善ツールを正しく使う3面の改善1成果をライン全体へ拡大する2改善活動の壁を打破する3改善ツールを使いこなす3.マザー工場の活動●改善支援の基本マザー工場に求められる生産に関する技術は2つの側面を持っています。それは、生産技術と製造技術です。生産技術とは、設計と生産をつなぐ技術であり、その課題は「いかに効率的に生産するか」ということです。もう一つの製造技術は、生産の4Mや生産システムを活用する技術であり、その課題は「既存の生産システムの効率活用」ということになります。この2つの側面か株式会社テクノ経営総合研究所関西カンパニーマネジメントコンサルタントPROFILEしらきよしひろ白木義弘総合電機会社において、生産技術を経験。家電・自動車・化学などの量産型業界にとどまらず、産業機器・プラント機器などの非量産型業界においてもコストに関する問題解決を中心に活躍している。又、海外での経験も豊富であり、収益改善のプロとして活躍している。弊社セミナーについては、ダイジェスト版を動画でホームページからご覧頂けます。ASAP 10