ASAP2012vol_3

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特集1企業インタビューその1タイ人従業員のレベルアップをはかるBECC-Kem Kang活動BANGKOK EASTERN COIL CENTER CO., LTD.President栗林太朗ASEANの中心、タイは日本製造業の工場建設が一番多い地域である。昨年の....

特集1企業インタビューその1タイ人従業員のレベルアップをはかるBECC-Kem Kang活動BANGKOK EASTERN COIL CENTER CO., LTD.President栗林太朗ASEANの中心、タイは日本製造業の工場建設が一番多い地域である。昨年の洪水のような深刻な自然災害リスクはあるが、工場団地のインフラ整備度の高さが最大の選定理由となっているようだ。そして、こうした工場団地の建設を支えるのが鋼材などのインフラ資材である。鉄鉱石の資源が乏しく、原料鉄を輸入に依存するタイでは、鋼材価格もタイ商務省の管理に委ねられている状況だ、しかし、タイ国内における、建物や道路・橋脚など、インフラ資材のPresident需要は、まだまだ今後も続いていくものと思われる。栗林太朗氏チョンブリ・ラヨーン地区に本社を構える、BANGKOK EASTERN COIL CENTER CO., LTD.は、新日鐡株式会社の直系商社である、日鐡商事株式会社及び三井物産株式会社の海外グループとして、鋼板の剪断加工、販売を行う企業である。同社では。操業以来、タイ人従業員の育成・活用においても改善を積み重ねてきた。そして、更なる現場力の向上を目標として、タイ人従業員のレベルアップ活動を展開中である。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まず、はじめに、コンサルティングを導入された動機についてお伺いいたします。当社がタイで操業を開始したのは14年前の1998年、ちょうど21世紀を目前とした年のことです。それ以後、もう14年が経過したわけですが、タイ人従業員の労務管理や現地の環境にも慣れ、生産能力も安定して現在にいたっています。しかし、時間の経過とともにタイ人従業員の人材育成やレベルアップにも限界が感じられるようになった矢先、TMCTが主催するVPMセミナーに参加して、改善活動の重要性を再認識した次第です。そこで、工場診断の結果、タイ人従業員の生産性向上、全体の収益改善を含めて、継続的な人材育成の推進のためVPM活動を導入することにしました。BECC本社正門▲今までもタイ人従業員の方々を対象にした改善活動は行っておられたのでしょうか。また、今回の改善活動の名称についてご説明ください。以前から、社内で改善活動を推進していましたが、特に活動名を決めずにやってきました。しかし、今回の活動を開始するにあたり、コンサルタントより名称をつけて活動をすべき、という提案を受けました。そこで、従業員から活動名を公募したところ数多くのアイデアが集まり、その協議の結果、“BECC-KemKang”というタイ語の活動名に決定することになったわけです。Kem Kangは、タイ語で強いという意味、これを社名のBECCと結び付けて活動名としました。“強いBECC”になるための変革が活動の目的であるからです。今考えると、活動名をタイ語で表現したことには大きな意義がありました。タイ人従業員にとって日常のことばを通じて活動を意識できたことがよかったと思っています。また、彼ら自身に活動名を考えさせたことが、自主的な参画意識とモチベーションを高める効果を招きました。1 ASAP