ASAP2012vol_3

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『気付かせて動かす!』明日からできる人育材成技術・技能伝承活動による人材育成人材育成と経営改革を両輪で進めるには…生産性向上活動、品質向上活動等、様々な活動のお手伝いをさせて頂いておりますが、今回は技....

『気付かせて動かす!』明日からできる人育材成技術・技能伝承活動による人材育成人材育成と経営改革を両輪で進めるには…生産性向上活動、品質向上活動等、様々な活動のお手伝いをさせて頂いておりますが、今回は技術・技能伝承活動による人材育成についてご紹介致します。技術・技能伝承は2012年問題として知られる団塊世代の大量退職への対応として、全ての業種で取り組みが必要とされる課題です。私どもの技術・技能伝承活動は“暗黙知の形式知化”をコンセプトに作業一つ一つを文書化、さらには画像化、動画化することで誰でもわかる作業標準書を永続的に更新し続けられるしくみを構築していく活動です。特徴は“技能”と一言で括られる作業を、“技能”、“知識”、“情報”、“治工具”の4要素に分類し、簡潔に整理していくことです(図2)。この活動を通して、誰にでも内容を伝えられる伝達力、定性的な作業を定量的にあらわす表現力、日々の作業を見つめ直すことで新たな作業改善への気付きが得られ、人材育成につながります。人材育成と経営改革をどのように進めて行けば良いでしょうか?この根底にあるのが“気付き”です。気付きがなければ、現状維持から抜け出せず、人も企業も成長はありません。それでは、気付く『機会』をどのように与えることが人材育成と経営改革を効率的に進めてくれるのでしょうか…?それは、トップがあるべき姿、取り組むべき優先課題を示し、ミドル、ボトムが各自の役割を認識して全社一丸で経営改革のための生産革新活動に取り組むしかありません。トップが生産革新活動に取り組む『機会』をミドル、ボトムに与え、気付きの喜びをミドル、ボトムが体感し、小さな成功体験を積み、さらなる成果創出に向けた活動を自主自律で進められるしくみを構築することが、人材育成と経営改革を両輪で進める唯一の方法です。先が読めない時代、社員を小さな変化にも気付き、行動できる人材に育成すべく、成長の『機会』を社員に与え、将来に備えませんか。図2技能分解4分類の定義???暗黙知(文書化できない技、匠)高度な手作業、熟練作業説明不可能な高度な判断、センス、創造性、芸術???形式知化可能な潜在的情報作業に使用している経験則、コツ不文律などの記憶済情報??????形式知の代表形式知の代表作業に使用する外部文書、帳票に含まれる必須の数値、データ、製造条件表、換算表、各種ゲージデータ、図表作業に使用している汎用工具、専用工具、及び特殊な治具、あるいは計測器、メジャー、専用ゲージ類株式会社テクノ経営総合研究所東日本カンパニーマネジメントコンサルタント博士(工学)さわやなぎともはる沢柳知治PROFILE大手ゴム製品メーカー生産技術部門にて新商品向け生産設備開発、リサイクル技術開発、低コスト生産設備開発を担当。その経験を基に現職に就き、人と設備の最適化による組織の活性化に取り組んでいる。ASAP 4