ASAP2012vol_3

ASAP2012vol_3 page 7/12

電子ブックを開く

このページは ASAP2012vol_3 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
SeminarDigestするには、手間の割には付加価値の低いムダ業務をいかに削減するかが課題となります。図112345また、品質も高すぎれば過剰品質となってしまいます。「品質がよいから高い」メイド・イン・ジャパンの呪....

SeminarDigestするには、手間の割には付加価値の低いムダ業務をいかに削減するかが課題となります。図112345また、品質も高すぎれば過剰品質となってしまいます。「品質がよいから高い」メイド・イン・ジャパンの呪縛がここにあります。また、品質コストが高いからといって、必ずしも品質管理が優れているとは限りません。検査・予防コストも品質コストに含まれるからです。つまり、品質不良率の高さと品質コストは連動するわけです。企業内では、様々な活動が行われています。QC、小集団、さまざまな活動等々。しかし、中には意味・目的の不明確な活動が含まれていないでしょうか。これはもしかしたら、コスト・ロスの温床なのかもしれません。「ああでもない、こうでもない」と収拾が付かない活動では社員も疲弊するだけです。このようにコスト分析により、自社コストの本質が浮かび上がってきます。コスト管理の5原則(P.F.ドラッカー『想像する経営者』)最大のコストに集中する種類に分けて管理する不必要な活動はやめる事業全体を視野に入れる経済活動の全プロセスを見る同じ努力をするなら、成果の大きいほうを取り組むのが労力も少ない⇒20:80の法則、ABC管理コストも多様であり、種類ごとに分けて管理するほうが効率的である⇒加工費、労務費、経費…不要な活動はやめる。ムダな活動の一部コスト削減など無意味である⇒業務の棚卸、ムダの排除自部門のコスト率を下げても、部分最適は無意味。全体最適を目指す。⇒SMCによる最適化コスト率改善は、流通に関わる企業が適正利益を確保しながら、最終購入者が価格を引き下げることが目的なっています。ものづくり改革は創造の分野です。過去の成功体験や古い価値観に囚われていては、新しい発想を生み出すことはできません。いかにコストダウンにアプローチするか。これには様々な方法論があります。しかし、全体最適の視点がないと本質を見誤ることになります。例えば、「コストは安ければ安いほうが良いか」といえば、もちろん安いのは良いことです。しかし、コスト削減の歪が製品に出てしまっては本末転倒です。コスト競争は厳しいですが、誠実な製品造りということもまた重要です。常に顧客志向の改善・改革の本質からずれないことです。コストは額も大切だけれどもバランスが重要です。コスト発生というマイナスイメージではなく、夢を描きながら使うプロセスです。コストは決して分析するだけでなく、デザインするもの。こういうスタンスがコスト競争に立ち向かうには必要なのです。図2コスト力のある工場づくりトップからの変革顧客志向のコストダウンアプローチ市場環境の変化により、コストダウンアプローチも年々様変わりしています。例えば、高度経済成長期のアプローチは受注・売上の追求でした。作れば売れる時代なので、稼動率を上げ生産量をどんどん増やすプロダクトアウトの考え方が主流です。しかし、バブル崩壊後の低成長経済下では売上よりも利益を重視する企業経営の効率性重視の考え方に変わってきました。そして、現在は、世界市場を舞台に顧客ニーズに適合した製品を提供するマーケットインの考え方が中心に株式会社テクノ経営総合研究所中部カンパニーカンパニー長マネジメントコンサルタントこくぼかずたか小久保和孝PROFILE大手素材メーカー生産本部新規工場建設プロジェクトにおいて、新設工場建設と操業立上げ、安定稼働生産管理、品質管理、工程設計に従事。省力化、労働生産性向上、品質維持向上に向けての取り組みにより大きな成果を実現。弊社セミナーについては、ダイジェスト版を動画でホームページからご覧頂けます。ASAP 6