ASAP2012vol_4

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ループでまとめ発表するなどの工夫をすることにより、チームとしての一体感が少しずつ出てきます。成功の循環で一番大事な点および起点は、「人間関係」つまり関係の質です。目標目的を共有できるか、チームになれる....

ループでまとめ発表するなどの工夫をすることにより、チームとしての一体感が少しずつ出てきます。成功の循環で一番大事な点および起点は、「人間関係」つまり関係の質です。目標目的を共有できるか、チームになれるかが成功のポイントになります。それにより、いろんな気づきが生まれ、その気づきによる問題・課題を整理することにより思考の質も高まります。更に目標や行動計画を皆で合意して実行することにより行動の質が向上し、その結果を皆で見えるようにして分かち合うことが出来るようになれば結果の質も上がってきます。東北の場合、寡黙で人見知りの傾向が強い分時間はかかります。しかしこの気質は私たち日本人に少なからずある性質です。人はそれぞれのなかに大きな力を持っています。しかし、その力を組織が十分に引き出しているかといえば疑問です。気質(寡黙、恥ずかしさ)や会社の風土(上意下達、発言できない雰囲気)や人間関係(上司と部下、仲間との関係)などチームとしてのまとまりを阻害している要因は多々あります。そんななか、いかにチームとして力を引き出すか。成功する為の重要な要素です。■成功の循環ダニエル・キム(1)場をつくり、チームにする(関係の質)(2)問題・課題を整理する(思考の質)(3)合意形成し実行する(行動の質)(4)結果を分かち合う(結果の質)場をつくり、チームにする(関係の質)を高めることから始める企業が事業戦略を立てて、実行し、結果を確認するという過程や、経営計画から部門目標、個人目標に落としていく目標管理制度では、図でいう「行動の質」→「結果の質」に焦点が当たり過ぎて、「やったか?」→「どうなった?」が話の中心となってしまいます。その結果、「発言してもしょうがない」「結果だけ出せばいいんでしょう」「結果が出でなかったらどうなるの?」など不平、不満や不安が蔓延することになります。まず土台に当たる「関係の質」を高めることで、コミニケーションが深まり、最終的に結果の質の向上につながっていきます。先が見えない時代だからこそ、組織・社員が大きく変わる為に、変革の場をつくることから始める生産革新活動や業務革新活動などを早急に行う必要があるのではないでしょうか。相互信頼、共感・共有・共鳴、受容関係の質関係の質がスタートおわりに結果の質成功の循環思考の質私たちの活動が東北の復興に、更に日本のものづくり復活の一助になれば幸いです。行動の質※アイスブレイク会議やセミナー、ワークショップなどの前に、参加者の抵抗感をなくし、場が進む雰囲気づくりをするグループワーク。株式会社テクノ経営総合研究所シーアールカンパニーマネジャーマネジメントコンサルタントさたけよういち佐竹陽一PROFILE大手電気機器メーカーにて電子機器や電子部品の研究開発および設計、製造技術、営業技術、技術管理など、『モノづくり』の現場に様々な角度から携わる。その中で、数多くの業界初の製品立ち上げに尽力。事業企画部門にて新事業創出、工場損益改善、経営品質向上、製品の原価低減、人材開発などのプロジェクトを統括し、現場に入り込んだ活動を行い、成果を上げ、社内改革に貢献。その後、テクノ経営総合研究所コンサルタントとなり現在に至る。ASAP 6