ASAP2012vol_4 page 8/12
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連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがスバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」....
連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがスバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」では、皆さまから実際に投稿いただいた案件について、弊社のコンサルタントがこれまでの事例等を参考に、的確な対策や解決方法をアドバイスさせていただくコーナーです。質問次年度の計画として、間接部門の改革が上がっています。けれども今まで成功したためしがありません。どうすればよいのでしょうか。Aどうして間接改革が難しいのか?近頃、間接部門改革のお悩みを伺う機会が多くなってきました。「残業時間が多い」「やればやるほど仕事が出てくる」という職場の声をお聴きするにつれ、管理・事務、スタッフなどの間接業務が多忙になっているように感じます。受注が増えれば仕事も増える直接部門と違って、間接部門の仕事量と会社業績の関係は不透明です。そこで、会社の利益を圧迫する間接業務を見直す必要がある、というわけです。ところが間接改革は非常に難しい問題を抱えています。それは個人に仕事が付いているという問題です。例えば、製造ラインであれば生産量のオーダーに合わせて作業する人員が決まります。それができるのは標準作業という考え方があるからです。つまり、作業マニュアル等に手順が記載されているので誰でも同じ工程の作業を行うことができます。基準があるということは習熟度の評価や相互比較がやりやすい。これも直接業務が改善に向く大きな特色です。それと比べて、間接業務には属人的な業務が多く含まれています。つまり、自分自身のやり方で進める仕事が中心になっているわけです。そんな状況のなかで、間接部門の業務が多忙になり、仕事の見直しができず、改善する時間もないという悪循環に陥っている。これが間接改革行き詰まりのネックになっているようです。A間接部門の改革を成功させるポイント仕事の棚卸や実態調査を通じて、作業方法を見直す。そして、マニュアル作成や見える化、グループウェア導入による業務効率化、コミュニケーションと職場活性化。これがよく行われている間接改革です。しかし、形や枠組みを作ることだけに専念して、スローガンや目標達成のかけ声は良いが成果はさっぱりというケースも多々見られるようです。こうした改革が失敗に終わる一つの理由は、現在の延長線で間接業務の改革を考えてしまっているからです。間接改革には発想の転換が必要です。従来業務の見直しも大切ですが、その前に「間接業務の体系」をデザインする発想が必要だと思います。直接部門では、ものづくりの各工程が明確に設計されています。同じように間接改革も基本的な業務設計から開始してはどうでしょうか。7 ASAP