ASAP2012vol_5 page 2/12
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特集1企業インタビューボトムアップで生産性向上未来創造をめざす企業改革柳井紙工株式会社お菓子のある生活、洋菓子を引きたてる魅力的で素敵なデザインのパッケージ。贈られる方の想いが伝わるギフトケース。四季....
特集1企業インタビューボトムアップで生産性向上未来創造をめざす企業改革柳井紙工株式会社お菓子のある生活、洋菓子を引きたてる魅力的で素敵なデザインのパッケージ。贈られる方の想いが伝わるギフトケース。四季の流れのなかで、楽しさとおいしさのストーリーを創り出す工夫と演出、それがパッケージデザインに課せられた使命だ。今回のインタビュー先、柳井紙工株式会社は菓子専門店向けの業務用包材の企画開発から製造・販売を一貫して手がける老舗企業、ニーズをとらえた商品開発と確かな技術力でオリジナリティに溢れる製品を世に送り出している。昨年から製造部を中心に全社改革を開始した同社、その活動を通じて見えてきた社内の潜在力、厳しい競争環境に打ち勝つためのステップ。ボトムアップによる現場活動は全社展開に向けて前進を続けている。少しずつ実を結び始めた同社の現場改革をレポートする。創業者白銀一氏初めてのコンサルティング導入――コンサルティングご導入の背景として、どんな課題をお持ちだったのでしょうか。蔵本:当社の顧客は個々の店舗や代理店が対象になります。代理店というのはお菓子の材料や包装材料、機械などを販1年間の計画で進めてきました。活動の中心は工場の製造部で、生産性30%アップを目標としました。全部で14チーム。事業所で92名を小集団に分けることで、話合いもすぐにできるし、お互いの競争心も刺激できる環境で活動を進めています。また、営業本部では、福岡営業所をモデルケースに商品開発部とタイアップして活動しています。売する商社です。そのような業界の抱える状況として、リーマンショックを境界とする業績悪化が上げられます。世の中の価値観や物の見方が大きく変わり、当社でも売上が下降線をたどり始めたのです。また、創業92年の社歴を持つ当社には、古い企業体質を引きずっている部分があります。そのため、社内でいろいろな活動をやってみたのですが今一歩でした。そこで、外部の第三者の眼で体質改善をはかることが必要だと感じるようになったわけです。世の中はデフレでもあり、そうした環境の変化に対応できる企業体質に変革する必要が出てきました。――貴社の改善活動の内容を簡単にご説明ください。三坂:今回の活動では、いかに人を育てるかということを一番大きな要素と考えています。ネーミングは「NY活動」としました。NYは「ニュー柳井」ということ、古い体質から脱皮して、新しい発想と伝統を活かして企業体質を新生するという意味を持たせています。今回は第Ⅰ期として、2011年9月から2012年8月の前列:左・代表取締役蔵本氏、右・常務取締役三坂氏後列:左・常務取締役松本氏、右・取締役営業本部長鈴村氏――スタート時の社内の皆さんの反応はいかがでしたか。三坂:最初はコンサルタントとは一体何者かという感覚はあったと思います。しかし、当社では比較的スムーズに導入できたと思っています。蔵本:果たしてどんなことをするのだろうという感じはあったでしょうね。しかし、いろいろな話をじかに聴いてもらえるので打ち解けるようになったのではないでしょうか。1 ASAP