ASAP2012vol_5

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特集1企業インタビュー蔵本:まだまだウォーミングアップぐらいでしょう。まあ設定するからやらざるを得ないというところはありますね。さぼれんね。三坂:この間、ある人が「常務まだ続けるんですか」といっていま....

特集1企業インタビュー蔵本:まだまだウォーミングアップぐらいでしょう。まあ設定するからやらざるを得ないというところはありますね。さぼれんね。三坂:この間、ある人が「常務まだ続けるんですか」といっていました。「そろそろきついんですが」ということですが、まだまだやることはあるじゃないかといっておきました。「それならますます本格的にやらなければいけなくなりますね」という声が返ってきました(笑)蔵本:ここからが勝負です。力を出しきった先が大事でしょう。平井:改善は永遠にやるのだという気持ちを持っていただくしかありません。蔵本:やれば変わるという体験をすることがいいのでしょうね。今までは口を開けて上が命令するのを待っていただけですから。自分の思いで何らかの環境が変わることがわかれば物の見方も自ずと変わりますよ。活動状況を共有化する仕組み――活動において工夫されていることはありますでしょうか。三坂:活動の進捗状況を各部署で表示すると共に、食堂には全チームの状況を掲示しています。チームの活動状況を「見える化」しているわけです。他の部署はどんなことをやっているかなという関心。これが刺激になります。また、それから毎月10日の発表会では表彰制度を取り入れています。1位から3位まで、オリンピックではないですが、金・銀・銅という3ランクがあります。わずかですが賞金も出して励みにしています。表彰制度を採用した結果、成績の出ないチームはあせります。これが切磋琢磨につながっていると思っています。平井:表彰したあとに現場を回っていただいています。発表には上手下手があり本当のところがわからない。だから、発表の上手い人だけが賞を取っていくといことになりかねません。そこで現場で確かめていただいているのです。私は、これは本当にすごいと思います。毎月、巡回されるのは本当に大変だと思いますが、これは現場の方の大きなモチベーションになっていると思います。蔵本:紙にするとよくできているが、「現場にいったら…」というケースもままあります(笑)――製造部の活動を通じた成果はいかがでしようか。三坂:導入して1年が経ったわけですが、ムダ取りや「気付きメモ」などの習慣が根付いてきたことが大きいと思います。「気付きメモ」は、この6ヶ月で14チーム合計で860件出ています。これは大きな財産だと感じています。今回の活動目的として人の育成がありました。相互啓発でヒントを得ながら進めていく過程での一番の収穫は、「自ら言ったことを自らがやる」という姿勢が出てきたことです。上からの指示や目線ではなく、自分たちで考えたことを自分たちで行動するという、この効果が一番大きいのではないでしょうか。それが言った瞬間にすぐ改善ができるというか、言った以上はやらねばならないという。小さなことでもやっていれば結果が出てきますので。発表会などを通じて自分自身が宣言する。このあたりの効果がてきめんだったと思います。また、最近の課題発表を見ていると、少しずつレベルアップしているのは間違いないと思います。だから、そこがより具体化してゆけば活動の取組みも深くなっていくと思います。この1年は掘り起こしとして重要な期間だったようです。気付きメモ新しい営業スタイルの模索――営業本部の取組みについてお伺いします。三坂:福岡営業所で営業コンサルティングをしていただいています。この部分も今後大きく期待をしたいところです。営業の中には若い人材がおりますので、彼らが新しい時代の売り方を、自分たちが行動することで発見できることを期待しています。今回、商品開発と福岡営業所の活動で、お客さんのご意見を取り入れて様々な商品を開発するという、今までやったことのないテーマに挑戦した結果、今までにない成功事例となりました。そして、その活動を通じて、一つ新しい商品が生まれました。それがクッキーケース、これは先月発売を開始したところです。この活動成果を高く評価したい。初めてお客さん目線で開発した商品です。本来は当たり前のことなのですが、今までは意外にできていなかったことです。平井:これは営業本部のメンバーが自分たちでマーケティングをして、どんなものが売れて、どのくらいの値段であれば買ってもらえるか、サンプルを持って歩いて回った。その中から最終的に営業マンの決めたデザイン、だから絶対に売れるという商品ができあがってきたというものです。3 ASAP