ASAP2012vol_5 page 5/12
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Corporate Interview柳井紙工株式会社三坂:一言でマーケティングというと簡単なのですが、売れる商品というものはそんなにはないものです。平井:商品開発部という部署がありますから、そこが主導で開発していくの....
Corporate Interview柳井紙工株式会社三坂:一言でマーケティングというと簡単なのですが、売れる商品というものはそんなにはないものです。平井:商品開発部という部署がありますから、そこが主導で開発していくのですね。ただそれだけではだめだと思います。やはり、現場の声を聴取することが大切だと、それが今回はできた。おもしろいのは最初に「こんなものが売れる」と考えていたことと、実際に回ってみて、帰ってきて感じたことが違うことです。市場がメインにならないと売れる商品は創れない。そこに気付かれたということが大きな進歩です。――こういった成功事例を増やしていかれたら素晴らしいですね。三坂:景気の良い時代は、こっちサイドで作ったものが勝手に売れていたということがあります。しかし、その思い込みは現在では通用しないのです。蔵本:今までは、どちらかといえば当社サイドの商品開発ですよね。だから、顧客側でも出来合いのものを買うしかない。しかし、これからは顧客の本当のニーズを探っていくことが必要です。平井:良い商品開発には外部との接点が必要。ここを中心に動いていかないとダメだと思います。三坂:全国に営業マンがいて情報収集ができるのですから、これが当社の強みだと思います。サービス面も含めて、お客さんが何に一番困っているか、それは何なのだろうというところから入るしかないと思います。蔵本:箱は極端にいえば必要ない。箱なしで売れて儲かったらいいでしょう。お菓子をもっと魅力的に見せて、売れて儲かるという提案が最終的な任務でしょうか。ただ売れましただけで終りではないですから。それでお役にたったのかということが問題なのでしょうからね。三坂:そういう視点がこの活動の中には必ず入れてあります。その結果、意外な才能を持った人材、そういう人々が出てきている。これは大きなプラス要因です。この営業の活動の中に、もっとこのスタイルを取り込んでみたいなという想いがあります。今後の活動に向けて――これからの活動についてお話ください。三坂:次回の改革ステップでは、多少こちら側からコントロールしなければいけない場面も出てくるものと思います。多くの課題があるわけですが、現場に良い刺激を与えながら誘導するリーダーの役割が大切になってきます。課長の役割もそこにあるのです。今回集まった800件以上の細かな活動提案、その中から「これを取り上げてやってやろう」という挑戦意欲が欲しい。今回の活動でも、現場から自発的な取組みテーマが出てきたことが成果なのです。「よしこれを全社に波及させよう」という意識を持ってくれることを期待したいです。平井:この業界は電機業界などと違って、いろいろなネットワークや企業間の密接な繋がりがあります。また、それが参入障壁にもなってきました。三坂:お互いが共存共栄でやってきたことを、明日から結構ですとはいかない。ですからお互いに将来を見るなかで変えていくということになれば改善の余地もあると思います。このあたりを模索していきたいと考えています。――本日はありがとうございました。企業概要企業名所在地会社設立資本金代表者年間売上高従業員事業内容インタビューにご対応いただいた方代表取締役柳井紙工株式会社〒742-1196山口県熊毛郡平生町横割584番地昭和32年2月〔個人創業大正9年1月〕4,500万円代表取締役蔵本栄治60億円166名(平成24年7月現在)印刷紙器の製造販売/一般印刷物の製造販売/自動包装紙の製造販売その他包装付属品販売/総合パッケージ企画常務取締役兼総務部長担当コンサルタント㈱テクノ経営総合研究所西日本カンパニー副カンパニー長マネジメントコンサルタントひらい蔵本栄治様三坂秀治様やすゆき平井康之ASAP 4