ASAP2012vol_6 page 10/12
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コンサルタントの日記BOP市場をねらえ!20世紀の始めに16.5億だった世界人口は、今や67億人という規模に膨れ上がった。この100年間で4倍に拡大したわけだ。そして、その約60%を途上国の貧困層が占有している。反対....
コンサルタントの日記BOP市場をねらえ!20世紀の始めに16.5億だった世界人口は、今や67億人という規模に膨れ上がった。この100年間で4倍に拡大したわけだ。そして、その約60%を途上国の貧困層が占有している。反対に、先進国のアメリカでは年収50万ドルを超える1%の富裕層が税金の40%を荷っているといわれる。映画「不都合な真実」でノーベル平和賞を取ったゴア元米副大統領も、実はプール付きの豪邸で暮しているらしい。毎日、途上国住民の何百倍ものエネルギーを消費しながら環境問題を語るのは少しナンセンスな気がしないでもない。40億を超える巨大マーケット日本や欧米先進国では新たな市場が見出せないジレンマを感じている。そこで注目されてきたのがBOP市場なのだ。BOPとは「Bottom Of Pyramid」という意味。すなわち社会の底辺にいる貧困層を意味する。国連の定義によれば、年間所得1000ドル未満という低所得層にあたり、地理的にはアフリカや南アジアが該当する。この地域の貧困層が40億人以上と推定されており、これが巨大なマーケットとなっている。少し前まではNPOやNGOの手で貧困層の支援活動が行われてきた。しかし、グラミン銀行がバングラディシュで小口金融の実績を作って以来、BOPが企業にとっても新しい市場であると認識されるようになった。そして、欧米企業であるユニリーバやP&Gなどが積極的にBOP市場に進出するようになったのである。BOP市場が注目される理由今、BOP市場が注目される理由は下記のような点が考えられる。1)マーケットが大きい(世界人口の6割を占める)2)購買力は低いが利益率は高い(小単位販売割高)3)経済成長を見込んだ先行投資(地元のブランド構築)4)社会的貢献(健康や生活環境の改善)例えば、インドのスラムでは石けんの手洗い習慣がなく、下痢などの病気で苦しむ人が非常に多かった。そこでユニリーバは、現地の学校教育と連携して、子供達に石けんでの手洗い習慣を普及させた。貧困層はボトルの石鹸を買えない。そこで小袋での販売を開始した。営利目的だが「貧困層の健康維持」という社会的貢献にもなっている。日本企業はBOP市場に向く昭和30年代、高度成長期の経験は途上国マーケットでも活かされる。低所得者向けのコストパフォーマンス商品の開発、大衆消費財の販売戦略などはBOP市場の実情に適合すると思われる。例えば、味の素が途上国で展開している戦略が子袋戦略である。小袋とは1回分ということ。これであれば貧困層にも手の届く金額になる。BOP市場の開拓には、貧困層の生活実態に関する草の根レベルの情報収集や現地との緊密なパートナーシップが欠かせない。しかし、将来的にはボリュームゾーンに成長していくことは確実なBOP市場。今からブランド戦略をしておかないと海外企業との戦いに勝てないことは明らかだ。開催東京原価低減担当者育成2日間コース原価低減・体験道場開催日[FRY]利益体質強化の秘策!12月14・15[SAT]――身近な製品で、原低1/2化を体験する――1日目2日目【講義Ⅰ】手法全般の説明【講義Ⅱ】《機能価値設計》の説明【演習】?製品機能の整理?機能実現に掛けているコストの見える化?コストの掛け過ぎ機能の評価【演習】?解決案創造(案件発掘の準備)?案件発掘?適合化(案件の組合せ)?成果まとめ講師紹介開催要領株式会社テクノ経営総合研究所マネジメントコンサルタント自動車メーカー、部品メーカーで原価企画管理者を歴任し、その間にベンチマークを始めとするコストコントロール手法を開発・定着・活用を図って成果をあげてきた。その後現職に就く。主にコストベンチマーク手法を駆使した新製品/現行製品の大幅原価改善活動の実践指導を行うテーマ日時会場交通機関受講料対象斉藤原価低減体験道場2012年12月14・15日(2日間開催)10:00~16:30(受付開始9:45~)アルカディア市ヶ谷JR・地下鉄「市ヶ谷」より徒歩3分50,000円〈消費税含む〉昼食付設計・購買&原価管理部門の方々勉定員20名限定お問合せ先▼03-3512-2601●担当:宝田9 ASAP