ASAP2012vol_6 page 3/12
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Corporate Interview黒崎播磨株式会社なかなか進まない。一部の職場では、動線の見直しや標準時間の改善などが実施されていましたが、部分から全体に生産性向上活動が波及していかないのです。そこで、どうも我々だ....
Corporate Interview黒崎播磨株式会社なかなか進まない。一部の職場では、動線の見直しや標準時間の改善などが実施されていましたが、部分から全体に生産性向上活動が波及していかないのです。そこで、どうも我々だけの力では難しいのではないかと思うようにもなっていました。ちょうどその頃、現在の当社、備前工場(旧九州耐火煉瓦株式会社)がテクノ経営の指導を受けていることを知りました。これらが導入のきっかけとなり、KMS-Ⅱ活動を開始することになったのです。――ありがとうございます。弊社をご採用いただいた理由は何だったのでしょうか。中村:導入に当たってはコンサルティング会社を数社検討しました。テクノ経営にお願いすることにした理由は、まず、改善成果を数値化して把握できるシステムが出来上がっていることです。これにより行動と成果の関係が見える化でき、求心力を失うことなく活動を継続できると思いました。また、過去のグループ企業におけるコンサルティング実施の経緯が豊富であること。その指導ノウハウにも魅力を感じていました。指導面では、「作業のムダに気づきを与える」「問題点の掘り起こしをはかる」等のきめ細かなアドバイスがコンサルタントの人柄と相まって効果的でした。導入後、現場からも「親身になって悩み・疑問に答えてくれる」という声を聞いており、また、当社社長もこの様な活動に共感されています。3年計画で生産性アップを目指す!――今回の改善活動の概要をご説明ください。中村:今回のKMS-Ⅱ活動は、昨年(2011年)から3年間の計画で開始しました。現在、第1期目を経て、まさに第2期目に入ろうとしている時期です。第1期目は国内にある10工場のうち、4工場(AG工場、FC工場、八幡窯炉工場、木更津不定形工場)を対象に活動を進めました。第1期目の活動対象は4工場の現業者450名です。3年間で140%(第1期120%、第2期130%、第3期140%)の労働生産性向上を目標に黒崎播磨株式会社本社活動を進めています。――コンサルティングに対する従業員の皆さんの評価はいかがでしょうか。中村:今回の活動について、事前診断により職場を見ていただきましたが、その際、“在職場率”という基準がでてきました。こうした視点で現場を見たことはどのメンバーにもなく、斬新な考え方に魅力を感じたようです。また、活動の成果を“活人化”という形で評価されることも魅力的であったようです。また、プロジェクト型活動である“D改善”を進めるにつれ、技能伝承も加速化され、結果的に若き専任リーダー(会社の宝)が育つ効果につながりました。その結果、社長からも、「厳しい環境の中、当社に必要な活動である」「せかさずあせらず丁寧に」が実現できるというコメントをいただいています。――活動のご苦労話やトピックスはありますでしょうか。中村:診断時に提示された“在職場率”や“付加価値作業比率”などの数値は各工場のメンバーに、かなりのインパクトを与えたようです。当社社員の傾向として、物事に対して真摯に向き合う人物が多い反面、公の場ではあまり発言しない人も目立ったのですが、今回はこうした診断結果に刺激を受けた社員が付加価値要素の有無を決める際、ひとつの作業項目について、立ったまま現場で30分くらい議論する姿も見られました。C改善(日常改善)的な活動は以前からやっていた経験があるため、直ぐにでも横断プロジェクト型のD改善をやりたいという思いが活動開始の当初にはありASAP 2