ASAP2012vol_6 page 5/12
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Corporate Interview黒崎播磨株式会社そして、鉄から軽量素材にという流れも見られます。国内が期待できないとなると世界市場でいかにシェアを獲得するかが課題となります。これは会社の存続にもかかわる大問題です....
Corporate Interview黒崎播磨株式会社そして、鉄から軽量素材にという流れも見られます。国内が期待できないとなると世界市場でいかにシェアを獲得するかが課題となります。これは会社の存続にもかかわる大問題です。幸い東アジアでは鉄鋼使用量の伸びが大きい。今、足元の中国が過剰な設備投資をしている中で価格競争がますます激しくなり、日本の鉄鋼業界も苦労されていますが、基本的には東アジア市場が中心になっています。このグローバル化の波に乗り遅れず、世界と戦える体質を作っていかなければならない。これが一番にやらなければならない課題です。我々、日本の会社がそういった環境の中でどう戦っていくか。そこで期待されるのは、品質であり性能であると同時にコスト面であると思います。人件費や円高といった問題もありますが、これらの条件を乗り越えて世界の競合他社と互角に戦っていくには、やはり生産性を上げるしかない。海外に工場を持って行って、海外で作る。これは簡単ですけれども、それでは製品に期待される品質で顧客を100%満足させることはできない。また、日本国内の工場が動かなくなると、その時点で技術の進展も停まってしまいます。その意味で、我が社の置かれた立場および自社の足元をきちんと日本の工場に据えてやっていくためには、この活動が一番の基礎になる部分だと思います。もちろん、設備投資が必要な部分もありますし、時代に沿った新製品の開発も必要ですけれども、ものづくりというものは、基本的には人間ですよね。そういう意味では、この活動は一番の根幹になるものだと思っています。まだ、テクノ経営とタッグを組んで進めてきたのは1年に過ぎません。今後は、さらにレベルを上げながら活動を展開して行きたい。目標に限界というものはないと思いますから。例えば、人件費の安い海外企業と戦っていくためには、生産性を3倍くらいにしなければならないでしょう。これは今までの人員で3倍の量をつくること、あるいは半分の人員で1.5倍の生産をするということです。そう考えると山頂はまだまだ見えていません。それは非常に高い目標であるが、必ずやらねばならない。その大きな目標を目指して進んで行きたい。我々の顧客は主に鉄鋼メーカーなので、一般の消費財のようにかっこいいコマーシャルで物を売るという業界ではありません。まさに品物の良さ、サービスの良さで勝負が決まります。ですから誤魔化しが効かない。一つずつきちんと確実に製品やサービス作りを行うことが求められる業界なのです。最近、お客様に工場に来ていただく機会が増えてきました。活動を通じて、自信を持って対応できるようになったことも成長といえるでしょう。こういった意味では、当社活動をもっとPRして、品質とコストに対する信頼感を持っていただくことも大切だと思っています。――本日はありがとうございました。企業概要企業名黒崎播磨株式会社(英文名称;KROSAKI HARIMA CORPORATION)所在地〒806- 8586福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号設立大正7年10月14日(1918.10.14)創業大正8年6月1日(1919.06.01)資本金55億3,796万円代表者代表取締役社長浜本康男従業員1,270名(連結4,347名)事業内容耐火物関連事業、セラミックス事業インタビューにご対応いただいた方担当コンサルタント取締役常務執行役員設備技術センター長黒田浩太郎様伊東博之様㈱テクノ経営総合研究所ブレーン国際カンパニー本部長マネジメントコンサルタント設備技術センターマネージャー中村篤様あいざわ相澤じゅんいち淳一ASAP 4