ASAP2012vol_6 page 6/12
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特集2成功する経営革新Succeed in Management Improvementそれは本年9月に開催された「第3回/VPM戦略経営セミナー」において、国内2社・海外1社の企業様から経営革新に取り組まれた成功事例が紹介されました....
特集2成功する経営革新Succeed in Management Improvementそれは本年9月に開催された「第3回/VPM戦略経営セミナー」において、国内2社・海外1社の企業様から経営革新に取り組まれた成功事例が紹介されました。これらの事例は大きく分けて次のような共通する5つの特長がありました。1.従業員とビジョン(夢)を共有する2.各人の役割と責任の範囲を明確に示す3.生産革新の5つのステップを繰り返す4.結果管理から源流管理に意識と行動を変える5.二つの改善アプローチの仕組みが定着例えばビジョン「東南アジア市場№1工場を目指す」行動目標「現地人の経営幹部を育成し工場を運営する」ビジョン「社会と共生する、未来にはばたく工場を目指す」行動目標「3年後に生産性160%を達成する」ビジョン「次世代を勝ち抜く体質を身につける」行動目標「2014年までに15億円を増販する」POINT 1ビジョン(夢)を共有して経営革新に立ち向かう経営は多くの従業員の企業価値を高める働きによって支えられています。経営者(トップ)に限らず部下を統率する組織責任者(ミドル)は自らが明確なビジョンを示し、これを経営革新の入り口とするべきです。3年先、5年先にどんな会社にしようか・ものづくりの姿をどう変えようかなど、経営幹部と従業員がお互いの夢の実現のための明確な目標を共有するところから、求心力を伴う全員参画型の経営革新が始まります。近年の市場からの要求は、常に妥協なし・待ったなしの圧力を突き付けてきます。しかも現在のその要求のスピードや圧力は、企業の対応能力をはるかに上回っています。グローバルのコスト競争はその最たるもので、市場の変化に俊敏に対応することは必然ですが、経営革新の夢(ビジョン)の実現に向かって全従業員の求心のベクトルを合わせた取り組みが厳しい環境の下で成功する鍵になっているといえます。POINT 2役割と責任の範囲を明確化トップが示す経営目標を達成するための指針や行動は、可能な限り従業員の末端にまで個々人の役割と責任範囲を明確にして納得(合意)レベルまで詰めておくことです。前項の例での具体的な目標値は割愛しますが、従業員の誰もがピンとくる表現の行動目標に加えて、組織責任者(ミドル)が具体的な役割と行動目標値を組織の末端まで繰り返して対話して浸透させていることが大きな特長です。POINT3生産革新5つのステップVPM(Value Producing Management)は、長年に亘り提唱している弊社独自の経営手法で、「あらゆるムダを排除して余力を生み出し、その余力を活かして新たな価値を創造する」という考え方が根幹にあります。VPMプロセスの一環としての「生産革新5つのステップ」を繰り返しながら「後戻りしない企業改革の仕組み」が定着します。5 ASAP