ASAP2013vol_1

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連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがズバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」....

連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがズバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」では、皆さまから実際に投稿いただいた案件について、弊社のコンサルタントがこれまでの事例等を参考に、的確な対策や解決方法をアドバイスさせていただくコーナーです。質問設備のチョコ停止や故障トラブルで悩んでいます。防止策のポイントはあるでしょうか。解答保全活動は、計画的に実施するものと、突発的に対応するものに分けられます。計画保全活動の確実な実施は、専門保全と自主保全の両輪で進めなければなりません。設備保全を専門する部門が行なう保全活動を専門保全、運転部門が行なう保全活動を自主保全活動といいます。故障トラブル防止には、確実な故障原因分析と、自主保全活動を通じたモノづくりに強いオペレーターの育成が必要です。設備保全のポイント計画保全活動を効率的に行うには、確実に故障原因分析を行うことを原則とした、計画保全システムを構築する必要があります。計画保全活動を効果的に進めるためには、設備に直接関わっている運転部門が保全機能の一部を分担し、専門保全と協力して進めることが重要です。役割分担をまとめると図1のようになります。―故障・チョコ停ゼロへのポイント―●設備の強制劣化を排除する、設計上の弱点を改良することで、故障間隔を延ばし、バラツキを減少させる。●定期的に劣化を復元し寿命を延長させる。●基本条件(清掃・点検・給油・増し締め)を確実に行なう。●使用条件を守る。●運転・保全の技能を高める。原因遡及の仕方現場情報や過去の保全履歴から、故障が突発型か慢性型かを区分して、対応の仕方を決めます。(1)突発故障の原因遡及●状況の変化によって発生するもの(主に1つの要因が影響)。●原因特定には、その変化点に着目することが重要。●「あるべき姿」と比較し、『なぜなぜ分析』で対策検討。(2)慢性故障の原因遡及●複数要因の組み合せが変化することで発生するもの(要因の特定が困難)。●慢性化した不具合現象を5W1Hで層別。●原理原則を理解して現象メカニズムを明らかにし、理論理屈で設備、人、材料および方法の各面から要因を追究。9 ASAP