ASAP2013vol_1 page 4/12

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特集1企業インタビューCORPORATE INTERVIEW東洋アルミニウム株式会社群馬加工工場変化・変量に強い生産体制づくりＧＳＫ－80軽く、強く、錆びにくい、地球の大地に豊富に含まれる金属元素アルミニウム。身近な日用品....

特集1企業インタビューCORPORATE INTERVIEW東洋アルミニウム株式会社群馬加工工場変化・変量に強い生産体制づくりＧＳＫ－80軽く、強く、錆びにくい、地球の大地に豊富に含まれる金属元素アルミニウム。身近な日用品や包装材からエレクトロニクスや工業用まで、その幅広い用途と可能性は無限に拡がっている。東洋アルミニウム株式会社は、アルミニウムの優れた特性を研究し、社会や産業に貢献する企業だ。同社の歴史は、１９３１年、世界有数のアルミメーカーであったカナダのアルキャン社と住友により、大阪に設立された住友アルミニウム株式会社に始まる。時代の変遷を経て、日本から世界に生活文化を創造するハイクオリティな製品を送り出している。撥水性包材トーヤルロータスRは、自然に学んだ製品。三次元網目フラクタルはハスの葉をヒントに十数年の歳月をかけて誕生した新技術だ。「ヨーグルトがフタに付かない仕組み」目立たないが実は奥が深い。それが東洋アルミニウム株式会社の持ち味である。群馬加工工場は国内市場向けのアルミ箔を製造する事業所。製造部門を対象に生産性向上と在庫適正化に取組んでいる。生産管理や営業部門も巻き込んだ改善活動を取材した。受注優先で在庫がどんどん増える！――今回の活動を始められるに当たって、どんな課題をお持ちでしたか？鎌田：我々の仕事は１００%受注生産です。ですから、コストや効率性を犠牲にしても営業の要望を実現することを第一目的とする傾向がありました。まず希望する納期に合わせることを何よりも優先し、それを達成するための生産計画から準備、製造の実際に至るまで、すべてを営業優先で進めていくのです。短納期対応や、いわゆる飛込み受注にも対応する必要がでてきます。それで、どうしても仕掛在庫や原材料在庫をたくさん持たないと対応できない状況になってしまうわけです。ただ、以前は製造所内に仕掛材を保管する十分なスペースがあり、そうした対応も可能でした。しかし、近年では受注増に加えて新設備の導入で、だんだんと余裕が少なくなってきました。そして、ついに足の踏み場もなくなる状況になってしまったのです。そうなると生産効率がどんどん落ちていきます。このままではいけないということで始まっ群馬加工工場長たのが今回の活動なのです。鎌田守氏――コンサルティングご導入は初めてだったのでしょうか？鎌田：ちょうど３年ほど前になりますが、あるコンサルティング会社の指導を半年間受けました。そのときのテーマは、受注対応により増加する時間外勤務を削減することをねらいとし、特に時間外勤務の多い一部門を対象に時間外勤務削減の改善を展開しました。――そのときの活動成果はいかがでしたか？鎌田：その活動では、半年間の指導終了後、学んだ項目をもとに自主改善を進めました。ところが活動成果は目標の１／４程度に留まってしまったのです。そして、この経験を社内で検討した結果わかってきたことは一部署だけの取り組みには限界があるいうことでした。全体の生産の仕組みが変わらなければ、結局自分たちの出来る範囲のことしかやれない。そこで、前回の認識と反省を踏まえて、今回の活動を開始することになりました。――確かに一部門だけの活動では限界があるものです。今回の活動ポイントは何でしょうか。鎌田：今回の活動では、ものづくりを進める全体の仕組みを改革することを優先しました。全体の仕組みを変えていかないと、当初の目的であった時間外勤務の削減も実現しません。また、仕掛品の削減も多くの部門が関係する問題です。テクノ経営のセミナーに参加して、各社の事例をお聴きするなかで、自分たちにも当てはまる課題を感じ取れたことが検討のきっかけとなりました。一日無料工場診断をして3 ASAP