ASAP2013vol_1

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特集1企業インタビューCORPORATE INTERVIEW東洋アルミニウム株式会社群馬加工工場司の立場で毎日現場を見ていない人間が言っても改善効果は少ないものです。リーダーには、どういう能力を身に付ける必要があるのか、....

特集1企業インタビューCORPORATE INTERVIEW東洋アルミニウム株式会社群馬加工工場司の立場で毎日現場を見ていない人間が言っても改善効果は少ないものです。リーダーには、どういう能力を身に付ける必要があるのか、それを実感してもらうことにしました。その武器として、IEなどの手法を研修しながら、実際の改善活動で学んだことを実践していくようにしています。――今回の活動に関する評価はいかがでしょうか。鎌田:1年目は全体的に非常にスムーズな成果が生まれました。この成功を裏返せば、いかにムダが多かったかということです。少しムダを改善するだけでも大きな成果が生まれる。これは活動の初期にはよく見られる現象です。ところが2年目に入ると、各部署の活動成果の差が顕著に見られるようになってきました。改善が順調な部署と苦労している部署が斑模様になっている状況です。そこで生産性130%という目標が正しかったのかという疑問も出てきます。ひょっとしたら差があることが当然で、それがベストの生産体制であるかもわからないのですから。確かなことは、プロダクトミックス環境が変化する中で、自分たちの製造の取組み方も変えていく必要があるということです。そして、すべて同じではなく、ある部署は150%が必要だが、別の部署は100%でいいと、そのような比重の変化がでてくるかもしれません。これは活動終了後に検証したいと考えています。――部署単位での生産性目標が必要ということでしょうか。鎌田:1年が経過して、メンバー間に「やればできる」という実感が形成されてきました。しかし、2年目に入ると、活動のレベルも上がって、「やってもなかなか到達できない目標」もあることがわかってきました。自分だけの努力だけではどうにもならない問題、これを解決するには他部門との協働が必要になります。例えば、営業部門の納期重視で生産性を無視した受注活動で良いのか、そのために生産の仕組みをどうすればよいのか、お互いの仕事の進め方を振り返りながら、受注重視なのか、生産性追求だけでよいのかといった議論を行っています。生産性目標についても、130%が達成できたら150%、さらには200%というように機械的に数値だけを上昇させていくだけの考え方はだめだと思います。単純に生産性だけが優先されるのではなく、生産性よりも品質が重視される部署もあると思います。「作っても、作っても、作り足りない」という場面では生産性を上げなければなりません。しかし、今の状況はそうではありません。当社が保有している人なり設備状況の中で受注に対して何を重視していくかが大切だと考えています。その都度、状況判断しながら、ある職場は生産性、別の職場は品質という具合にテーマを設定していくべきだと思っています。――なるほど職場単位のテーマ設定が大切なのですね。鎌田:すでに目標達成をした部署については、私は「これ以上追いかけるな」といっています。現状を維持しながら、今後は更に品質・歩留を上げることにシフトしてほしいからです。――活動に関して社員の皆さんの反応はいかがでしょうか。鎌田:現在は作業長クラスが推進リーダーですが、彼らはやりがいを持って取組んでいると思います。当初は、自分が気づいている問題点をどうやって解決していけばよいのかで悩んでいた。自分だけでは解決できないという想いもあり、なかなか着手できないジレンマを感じていたようです。しかし、現在は全職場が協調の方向で動いているので、作業長とメンバーが役割分担して問題解決に取組めるようになってきました。これからは作業長だけでなく、作業をしているメンバーが前向きな気持ちになってくれることを望んでいます。――活動のトピックスなどはありますでしょうか。鎌田:昨年(2011年)12月、どうしても達成しておかないと工場が回らない重要な目標がありました。ある設備導入のため、仕掛品を削減して床面積を確保する必要があったのです。何が何でもやらねばならないという意気込みで取組み、なんとか目標をクリアできたのですが、この経験を通じて、「やればできるな」と感じました。それまでは絶対に達成できないような数値だっただけに感慨も一塩でした。ただ、そのあと気を緩めると一気にまた在庫が増え、今はその削減に取組んでいるところです(笑)。在庫の適正化は受注方法と密接に関連した問題です。しかし、どんなお客さまの厳しい納期にも必ず応えなければいけない。この課題に対しても、従来の持てるだけの在庫量確保から、キャッシュフロー重視の在庫厳選の考え方にシフトしていきたいと思います。――在庫量削減についてはどのような取り組みをされているのでしょうか。鎌田:我々の仕事は組立とは違って、上流工程と下流工程の区分はあるものの、各工程のバランスが取れている状況ではありません。以前は、上流工程が大量に生産して仕掛品を抱えていました。生産能力の80%でも100%でも効率的にはあまり差がないのですが、仮に営業からの要請で100%作って5 ASAP