ASAP2013vol_2

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なります。また、68万平方キロメートルの国土は日本の約1.8倍。人口も6,242万人(2011年IMF推定値)とタイに匹敵する数です。1885年イギリスの植民地になったミャンマー(ビルマ)は、第二次世界大戦を経て1948年独立を果たしますが、その後、軍政による統治が続いていました。しかし、2010年の総選挙以降、欧州経済制裁も解除され、急速な民主化が進められています。そして、東西経済回廊と呼ばれるタイ・ミャンマーを結ぶ主要幹線の国境にあるメソットでは過去3年間で賃金が85%もアップしている状況になっています。昨年の秋、海外展開の強化を急ぐローソンがタイのサハ・グループと合弁しました。今後、サハ・グループのコンビニエンスストア「108ショップ」の約500店がローソンに鞍替する見込みだそうです。そのサハ・グループが工場団地を構えるのがメーソート近郊。その就労者約1200人の80%が20歳前後のミャンマー人だといいます。そして、残りの約200人がタイ人の管理職や技術職ということです。国境の街では確かに産業構造の変化が見られます。幹線道路の整備が課題タイとミャンマー国境では物資の輸送も盛んです。しかし、メーソート・ミャワディ国境のモエイ川にかかる友好橋には複数の亀裂が走っており、重量制限があるのが現状です。25トン以上の大型トラックは通行不能で橋を渡る際には手前と向こうで中型トラックに積み替える手間が発生しています。しかも、積み替えの途中で破損する場合もあり、時間ネックと共に輸送リスクとなっています。また、国境付近には少数民族武装勢力が活動する立入禁止区域もあり、治安上の課題もあるようです。また、途中には南北に連なるドーナ山脈の山越えもあり、隘路のため対向車のすれ違いが困難な状況だということです。アシピット前政権下、タイ・ミャンマー国境で計画されていた特別経済区(SEZ)構想は保留になったままです。しかし、モエイ川に新しい橋を架ける計画もあり、タイ政府も国境周辺に工業団地建設を検討しているようです。今後の発展に向けて新しい動きが起こっています。PROFILETechno Management Consulting (Thailand) Co.,Ltd.マネジメントコンサルタントやまもとのぶゆき山本信幸大手電子部品メーカーにて、部品製造工程の一貫生産ライン構築、作業改善、治具改善による生産性改善を実現した。その後電子機器部品、電子機器製造部門にて事業の立直しに従事しコアー技術の確立、トヨタ生産方式導入による製造現場の作業改善、スタッフ部門の整理統合により業績回復を実現した。この経験を基にコンサルタントに転じ、小集団活動を主体とした現場実践指導による現場力強化と人材育成を推進している。ASAP 6