ASAP2013vol_2

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連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがズバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」では、皆さまから実際に投稿いただいたお悩みを、弊社のコンサルタントがこれまでの経験をもとに、的確な対策や解決方法をアドバイスさせていただくコーナーです。質問海外赴任の悩み東南アジアの工場に赴任することになりました。技術指導や改善活動の面で注意すべきポイントを教えてください。改善はローカル主体で進める!最近、日系企業の東南アジア進出が相次いでいます。私が勤務するタイでは2012年の日系企業の進出件数が過去最高を記録しました。これだけ多くの企業が海外に出て行くとなると、当然の事ながら競争も激化してきます。そこで人材育成と共にローカル主体での改善活動の推進が重要になってくるわけです。ところが、改善活動の第一ステップの導入段階で頓挫するケースも少なくありません。その結果、往々にして、日本人スタッフが中心となって活動を推進してしまう結果になってしまうようです。しかし、これでは工場全体の底上げはできなくなってしまいます。活動が頓挫する理由は、日本式の改善活動をいきなり実行しようとするからです。ローカルからすれば、日本人スタッフが本社の指示で自分たちの実績を上げるためにやっている活動という感覚なのです。このローカルの意識を変えるためにはお互いの感覚のズレを修正することが必要です。そして、そのために先ずは日本人スタッフ自身の意識を変える必要があります。うわべだけの言葉、行動では、ローカルの意識、気持ちを変えることはできません。異なる文化を理解する海外工場では、毎日のように様々なトラブルが発生します。さらに、言葉の違いや生活感覚のズレがお互いの理解をより複雑にしています。言葉の問題については、タイの場合は大卒者なら英語が通じます。しかし、微妙な感覚を伝えるには難しい側面があるのも事実です。現地リーダー育成の重要性が高い理由もそこにあります。また、簡単な現地会話も覚えておくとローカルの皆さんとの人間関係づくりに役立つでしょう。たとえ単語レベルでも意志疎通できれば心の距離は一挙に縮まるものです。又、「郷に入れば郷に従え」ということわざがあります。東南アジアには日本とは異なる価値観があるということを理解してください。例えば、全般的に東南7 ASAP