ASAP2013vol_4

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連載現場発想で答える経営改善コンサルタントがズバリ答えます!工場お悩み談工場運営を進める中で生じる問題や悩み。ささいな悩みでも、経営者や現場の責任者にとっては大きな悩みでもあります。「工場お悩み相談」では、皆さまから実際に投稿いただいた案件について、弊社のコンサルタントがこれまでの事例等を参考に、的確な対策や解決方法をアドバイスさせていただくコーナーです。適正在庫を維持するには質問在庫は増えすぎるとコストがかかると言われますが、適正な在庫管理を行うにはどうすればよいでしょうか。解答5S活動による在庫の見える化とコントロールを進めることです。在庫は見えないコスト材料や仕掛品の充分な在庫、これは生産対応力の強化につながります。しかし、一方で在庫は全在庫金額の25%前後の管理コスト(年間)を発生させていると言われています。まさに在庫が見えないコストといわれる所以です。在庫は棚卸資産であり、それだけでは儲けを生み出しません。年間の在庫入れ替わり回数を示す指標として在庫回転率があります。在庫回転率は、年間売上(出庫額)で表されますが、この回数を多く棚卸資産(在庫額)するように在庫をコントロールする発想が必要です。過剰在庫はキャッフロー停滞を招き、倉庫費や保険料の増額、陳腐化や劣化による廃棄・損失ロスなどを増やします。また余分な保管スペースの確保も発生し、工場の作業効率にも影響を及ぼす恐れが出てきます。余裕を持った在庫確保は販売ロス防止や工場稼働率を維持のため有効ですが、コスト的には在庫数を最小に絞り込むことが有利です。在庫は回転してこそ企業に利益をもたらします。自社にとっての適正在庫を維持することは重要なコスト削減のテーマです。図1在庫は見えないコストを発生充分な在庫優位な状況コスト増(金利・倉庫・荷役・陳腐化)※資金回転力、生産活動の効率性低下7 ASAP