ASAP2013vol_6 page 3/12
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ASAP2013vol_6
大嶋:コンサルタントと打合せし、当社に合致したスタイルで進めています。8つの改善チームを作り、指導日に、全チームリーダーと日本人スタッフが参加して、進捗報告をリーダーが行っています。加えて、定期的にメンバー全員で現場に出て、特定工程、作業の観察を行い、全員で問題の抽出と対策案の検討(意見交換)を行っています。チーム改善ボードを作成しましたが、タイ人のやると決めた時のスピードには感心させられました。―― 1年間の活動の進め方に関してはどうでしょか大嶋:準備期間では、全員による現場観察、気づき発見活動。チーム改善活動では、困り事、問題の抽出活動からの改善実行と言った『Before&After』活動を実行しました。それを指導会で報告し、日本人スタッフも含めた参加者全員が共有することでCommunicationとCooperationは大きく改善しました。その後生産の日々見える化活動を全チームで実行し、少人化活動、生産性改善活動で大きな改善効果が出てきました。ガスケット製造部門が対象でしたが、状況を見て、Admin Purchaseの参加と言った様に、間接部門へ展開と言った様に、ステップを踏んで進めています。― 具体的な改善活動の実績についてご紹介下さい大嶋:生産活動の見える化からの改善推進では、これまでパソコンの中に埋もれていた生産活動データの見える化を4か月目頃から開始しました。当初は全員が戸惑っていましたが、生産性や歩留りなどの数値が見える化できたことから、確実に彼らの意識が変わりました。その結果、全てのチームにおいて、特定の工程・製品に関する目標値がクリアーできています。 このままでは危機的な状況が予測されます。タイ人従業員と日本人スタッフの力を合わせた「モノづくり基盤の再構築」の必要性が高まってきました。それで外部コンサルタント導入を検討していたわけです。セミナーの参加はタイミングとしては、まさにベストタイミングであったと思います。やはり何事にもタイミングがあるものだとあらためて思いました。―― 改善活動はどのように進められたのでしょうか大嶋:当社では、コンサルタント導入による改善活動の推進は初めての試みでした。そこで、コンサルタントとの事前打ち合わせにより、主力製品部門である“Gasket部門”に限定して活動をスタートすることにしました。改善活動の環境づくり、意識付けのため、活動名やロゴマークは社内公募としました。これによりメンバーの参画意識が強く促されたと思います。また、ゲーム感覚の問題発見研修を事前に実施することで、チーム改善活動にスムーズに入ることができました。これらの準備期間を通じて、私を初め日本人スタッフとタイ人従業員とのCommunication ,Cooperation が大きく改善できたことも大きな成果でした。――改善活動のロゴマーク G030に込められた意味は何でしょうか大嶋:GasketのG、0は休日出勤“0”そして、30は生産性30%アップです。改善前(Before)に大きな課題であった休日出勤の常態化に対して、ロゴマークに“0”が採用されたことは喜びでした。トップのスローガンをロゴマークに取り入れてくれたことで、「この改善活動は必ず成功する」と言った確信と期待感を持ちました。―― 実際の改善活動はどのように進めておられますかへの道標企業価値を高める改善『改善ボード』『改善Logoマーク』『Logoマーク審査』『指導会』『現場観察』『報告会』DCA G030KNT5S &Pタイ人従業員の潜在パワーを引き出すG030活動ASAP 2