ASAP2014vol_1

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への道標企業価値を高める改善(2013年10月11日開催)※(AR22)もろきゅうサークルが地区長賞と 県知事賞をダブル受賞!――QCサークル活動のKAIZEN発表大会で優勝されたとのことですが。末光:今回の“気づき活動”は、九州地区の改善活動発表大会(第5532回 QCサークル北部九州大会・2013年10月11日)において「地区長賞」と「福岡県知事賞」をダブル受賞しました。九州地区でも、相当な改善が進んでいる自動車産業等の企業に打ち勝ったことは驚きです。そして、これを機に気づき活動に対する社内の関心が一気に高まりました。今後は推進部門が主体となって全工場に積極的に“気づき活動”を広めていきたく考えています。――気づき活動が高い成果を出した理由はなんでしょうか。藤原:気づき活動を成功させる秘訣は毎週継続することです。ノルマを決めて毎週、毎月で完結させるということが重要です。PDCAをちゃんと有効に回す取り組みを継続的に実施していく。その仕組みを作り上げることが一番重要ではないかと思います。更に1年、2年、3年と積み重ねることで提案するレベルも上がっていくし、メンバーの意識の思考もピュアに鋭くなってくるものです。――今後に関して“気づき活動”を全社展開されていくのでしょうか。藤原:気づきメモの件数は、2年間で1人100件近く、全体では10,700件に達しました。活動前は1人平均で出ても数件というレベルでしたから、何十倍という成果です。それだけいい仕組みが定着したのではないかなと思います。今までも各工場の取り組みを他の工場に波及させる試みがありましたが、実際にはあまり広まっていないのが現状であったと思います。それを今回は“気づき活動”に特化して全社展開につなげていきたいと考えています。九州地区のQCサークル活動でダブル受賞第5532回北部九州地区KAIZEN活動発表大会――改善活動の苦労話がありましたらお聞かせください。末光:週1回の活動では、改善リーダーと事務局の私と現場の担当者が参加して改善をしてきました。そのとき対策等はもちろん考えているのですが、やるべきことを決めてその1週間後までにやってくる。これには改善リーダーや私も含めてたいへん苦労しました。1週間が経つのは速く、またすぐに次の活動日がやってくる。そういう意見が最初のうちは出てきました。しかし、活動を継続して実際にどんどん成果が出てくることで、やり方も含めて効率よく進めることができるようになると毎週木曜の活動日も苦ではなくなってきました。―― 確かに1週間というサイクルは短い感じもしますが。末光:毎週木曜が指導日としますと、各現場で確認して月曜日には現場に伝えて、火曜日には事前の打ち合わせをしてという感じでほとんど休む暇がありませんね。藤原:1週間という期間は実は非常に絶妙なサイクルだと思います。例えば、1か月という期間があったとしても、結局頑張るのは最後の1週間位ではないでしょうか。ところが1週間しかなければ休めるのは月曜日だけ。火曜日から金曜日は一生懸命頑張らなくてなりません。今回の活動では、1週間という活動のサイクルでPDCAを回すことが習慣化できて改善が一気に進みました。生産革新改善での苦労話ASAP 8