ブックタイトルASAP2014vol_3

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概要

ASAP2014vol_3

大手家PCメーカー、化学メーカーにて生産技術開発、機械設備設計、及び工場エンジニアリング設計の要職を担当し、この間、生産管理システムの開発、海外技術輸出業務も歴任。その後テクノ経営総合研究所に移り、製造、生産管理、設計開発、営業、物流各部門の個別テーマのコンサルティングを手がけるとともに、全体最適の視点で、経営成果に結びつける各種手法を開発、実際の指導へ活かしている。PROFILE株式会社テクノ経営総合研究所 常務執行役員 ものづくりセンター長 マネジメントコンサルタント長 沢  亮なが  さわ    りょう 直接、間接を問わず、全社全員参加の活動を推し進めていくと、図3に示すように、従来の部門縦割りのライン型組織から、部門横断的なプロジェクト組織運用が必要になってきます。また、会社全体で見れば、ラインとプロジェクト組織活動は、例えて言うなら、布地の縦糸と横糸の関係に似ており、どちらが欠けても経営課題解決の効率化は難しくなってきます。特に生産性向上活動では、部門横断課題が多く発生すること、及び活人先として相当量の高付加価値作業が必要となることから、企業全体を見通せる組織プロセス管理の仕組みが欠かせません。図3の右側で示す活人組織運用はミニプロジェクト等で活動する全人員を示しており、常時この領域での人員数が生産性向上分を表す活人数と同等となっているため、明確にその数値が把握できるようになります。 その様な環境下では、直接、間接間の壁は少なく、社員の所属も固定され続けることがないことから、コミュニケーションギャップ、部分最適、モチベーション低下、と言った従来からの組織固有な問題が、今より一層改善していると期待されています。げていく必要があります。図2は、間接部門をも含む、全社活動へ展開していくときの活動組織形態の例を示します。弊社で使う十文字組織を拡大し、プロジェクト活動に対しても柔軟に対応可能となるよう工夫したもので、ワークアウトと呼ばれている活動組織形態の利点を取り入れ、推進チームが抱える様々な部門横断課題を解決すべく、水平ミニプロジェクトを多数創成できるようにし、またそれらミニプロジェクトが作成した解決案の素早い実行意志決定を、タウンミーティングで即決できるようにしています。 この手法も前述のBTP殿で、真っ先に導入させていただいており、既にいくつものミニプロジェクトが全社的に立ち上がり、経営課題の解決に大きな貢献を果しています。全社展開へ向けた活人組織運営専任事務局協力メンバーステアリング・タスクチーム月次報告会(タウンミーティング)チームリーダー、メンバーの招集(但し必要に応じて)プロジェクトリーダー役割:活動テーマの実行プレゼンAn Bn Cn Dn サブタスクチーム調整と決済機能経営者の参加デザインチーム役割:活動テーマの設定とタスクの生成プロジェクトオーナー利害関係者/部門(利害調整)▼ 図2 全社活動へと拡張された十文字組織構造とその運用A B C D 随時生成、再編経営層・トップダウン従来ライン型組織従来型兼任プロジェクト専任プロジェクト組織デザイン機構指示系統人的資源の流れ【凡例】従来の組織運営新たな活人組織運営(兼任)(ローテーション)(ローテーション)この組織下で運用されるすべての工数を活人化工数と定義する改善・改革活動各種委員会▼ 図3 全員参加活動における活人組織の構造と運用ASAP 8