ブックタイトルASAP2014vol_4
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ASAP2014vol_4
――まず会社概要についてお聞きしたいと思います。社長:当社では海苔の仕入卸売と焼き海苔や味付け海苔などの製造販売を行っています。事業所は上野の本社、埼玉工場、郡山工場、そして、東日本を中心として国内各地に設置しています。 また、海外拠点としては、上海髙岡屋食品有限公司、TAKAOKAYA.U.S. A., INC.、TAKAOKAYA EUROPE、TAKAOKAYA MEXICO.S.A.deC.V.などがあります。 当社の年商は連結で100億円程度、従業員数については国内がパートを含めて約120名、海外が約130名となっています。 当社における海苔の取り扱い数量は、国内では総生産量の約5%に相当する4億枚程度で、海外では、50億枚ほど生産される中国産海苔の10%以上に当たる約5億枚を取り扱っております。 国内における海苔消費は、家庭用が約28%、贈答用が約2%、業務用が約70%の割合になっています。そして、業務用はコンビニで販売されるおにぎりや弁当用の消費が大半を占めています。 当社でも現在のところ国内と海外の取扱量は海外がやや多い程度ですが、国内では海苔の消費量が減少傾向にあり、逆に海外の需要は急速な拡大を見せていることから、利益面では海外が国内を大きく凌駕している状況にあります。菅原:当社の製造ラインは、1日フル稼働で約80万枚の生産能力を持っています。埼玉工場は主幹となる製造拠点で、焼海苔ライン、味付け海苔ラインが稼働しています。これらには焼き加工と味付け加工の工程を含んでいます。また包装機ラインとして、業務用おにぎりライン、手巻寿司用ラインの設備があります。他にも、市販用味付けのり包装加工機、焼き海苔の自動パック機、ロール連接機等が有ります。――コンサルティングをご導入の経緯および背景的株式会社髙岡屋株式会社髙岡屋 埼玉工場CORPORATE INTERVIEW特集1 企業インタビュー 日本人の生活に密着した食材である海苔。その生産地は九州の有明海を中心に全国十数ヵ所に及ぶ。毎年9月の種付けからはじまり翌年4月まで続く海苔養殖。私たちが消費する海苔のほとんどが国内産海苔で占められている。海苔は良質なタンパク質、カルシウム、ビタミンに富む健康食品だ。 取材させていただいたのは、海苔業界の老舗である株式会社髙岡屋。明治23年(1890年)創業という古い伝統を持ちながら、常に新たな創造に挑戦を続ける企業風土を特色としている。 同社の経営理念は「幸福海苔を通じて世界のお客様に御奉仕させていただくこと」。1969年から45年手掛けてきた中国における海苔養殖や加工海苔の工場運営。その成果は海外競争に打ち勝つ原動力となっている。 同社ブランドの「幸福海苔」は世界が認知する匠の技を活かした看板商品である。変わらぬ伝統手法と最先端の製造設備で造られる加工海苔の製品。自慢のタレを使った味付け海苔は農林大臣賞を受賞した。 今回は同社、埼玉工場における生産効率向上と活人化の活動をレポートする。「T-UP活動」で生産効率化とモチベーションアップ実現食品安全の強化と生産効率向上を目指して1 ASAP