ブックタイトルASAP2014vol_5
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ASAP2014vol_5
になりました。御社との出会いは、私(松村)と副事業本部長の堤が、御社のセミナーをいくつか参加したことがきっかけでした。セミナーでは、海外工場での展開の事例や、技能伝承、活人といった、弊社の方向にマッチした事例などがあり、大変興味を持ちました。特に、中国に負けないというお話には感銘を受けました。 その後、1日工場診断となったわけですが、改善は日々やっていたものの、社内ではベンチマークの精度がボケてしまう傾向がありました。第三者の視点で世間の水準から見てどうか、色々な会社を見られている経験のある御社の定量的な指摘は非常に参考になりました。我々も気づいていたのですが、慣れによって鈍感になっていた部分を、定量的に指摘されたことは新鮮でした。その後、徹底して推し進めるために、御社の力を借りて活性化することになりました。――ありがとうございます。昨年10月から活動を開始され、現在も活動進行中ですが、取組内容と成果については如何でしょうか?伊吹:今回のプロジェクト活動は、「車載品質の確立」「生産性UP」「5Sによる意識改革」「気づきを改善に結びつけて職場の活性化」といった4つの方針を掲げて進めて来ました。 初年度の活動目標は、ムダ排除を基本として具体的な成果創出をはかることです。品質的な問題解決や体系的な設備保全の推進、ボトルネック解消に向けた組織間の協業体制の強化など、自律的な改善活動が推進できる体制構築、そして改善の仕組みを作り上げることを目指しました。 その結果、業務を時間軸で数字化する理論づけされた指導に基づいて、人員の分担や業務の変更を行い、価値業務への転換を追求することで当初の目的を達成することができました。活動を指揮する職長自身も数字が不明確では現場で起きている状況を把握できません。価値作業の見極めをベースに「数字で捉える」「言葉で表現する」ことに重点を置いて活動を進めてきました。さらに、意識改革とムダ認改善サイクル構築のため、「気づきシート」の活用で、部下の意見を吸い上げ、職場の活性化に結びついたことも大きな成果だと思っています。――それは素晴らしいことだと思います。職場が活性化してきたと言うのは具体的にはどんなことからですか?伊吹:職場の5Sに関しても見た目が変わっただけでなく、生産効率追究の意識を持ち、自ら仕事を考え、自ら変えて行ったことが大きいと思います。確かに目標の数字は活人と言う具体的な形で与えられ、ハードルが高いと感じられたと思います。最初は、メンバーの抵抗が非常に大きく、活動の理解をなかなか得られなかったと言うのが、正直なところです。コンサルタントの冷静な指導を戴きながら、まず、リーダーの意識が変わってきたということがあります。――活動初期は、リーダー間の意識の差がある程度あったのでしょうか?伊吹:今回の活動は全部で16チームあり足並みをそろえるのが大変でした。気づきシートの活用の仕方がチームリーダーの考え方で差が出たようです。どんどんアイデアを出してくるチームあれば、良い気づきがでているのに、なかなか、活動に反映できていない状況も見受けられました。――徐々に克服されてきたのですね。どんな方法で進められましたか?松村:16チームのリーダーは毎週開催されるコンサルティングの場で、他チームの状況を知ることで、差が出ていることが見え、気づきがあったと思います。リーダーはその刺激で育ち、一般の従業員は気づきシートで育っていったと思います。気づきシートはこれからも使っていきたいと思います。また、毎週、コンサルタントが来られるので、日々改善を進める活動の場が出来るわけです。自主的活動のサークル活動とは違い、業務の一貫、仕事の中に組み込まれた状態になっていたのが良かったと思います。への識力向上、各部門の道標企業価値を高める改善第1期活動の実際ASAP 2