ブックタイトルASAP2014vol_5
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ASAP2014vol_5
企業にとってコストに占める外部調達・購買費の割合は非常に大きいものがあります。 図1は2011年の各業種における外部調達・購買費の割合をグラフで表わしたものですが、製造業の資材・購買費はすべての業種において50%を超える比率になっています。これは製造部門を中心に様々なコスト削減の活動に取組まれた結果として、内部コストの削減を実現させた結果とも言えます。しかしながら、自社のコスト構造を見直すにあたり、やはり購買部門の役割が極めて重要であるとも言えます。 今後は購買部門の改革がコスト削減の大きなウエイトを占めるようになります。そこで今回は、CR(コストリダクション)の視点で調達・購買業務の見直しを考えてみたいと思います。 現場まで会社の経営ビジョンが共有されていないケースが多く見受けられます。経営トップの意向や進むべき方向性が現場まで十分に伝わっておらず経営トップの意向を自部門の具体目標に落とし込んで現場に展開するリーダーシップが希薄になっているように感じます。 それゆえ購買部門においても方針や戦略が曖昧化し、市場状況を捉えた長期的な志向が欠如しているのではないでしょうか。 また、組織風土の問題として、コストリダクションの責任をすべて購買部門だけに押し付けてしまう傾向が見られます。現在のモノづくりは部門を越えた連携が不可欠になっています。コストリダクションは購買部門だけで取り組むべき問題ではなく、設計部門に遡る、モノづくりの全工程が関係する問題です。ですから購買コストリダクションには他部門との協働がぜひとも必要といえるのです。安 部 武 夫購買活動における問題010203040506はじめに12調達・購買で利益創出総コストに占める外部調達・購買比率2011年データ100%90%80%70%60%50%40%30%20%10%0%電気・ガス繊維電気機器ガラス・陶器化学輸送用機器精密機器建設鉄鋼石油小売り・外食特集2図15 ASAP