ブックタイトルASAP2014vol_5
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ASAP2014vol_5
また、このような現象や問題点が購買業務において、具体的にどのような状況を招いているか、懸念すべき状況の代表事例10項目を挙げています(表2)。これは購買部門の方に現在の業務レベルを簡単に判断するためのチェックシートとして活用しているものです。これにひとつでもチェックが入れば、問題点を抱えていることとなります。 過去の経験より、チェックが3つまでなら標準レベルと言えるものです。 ただ安く買えば良いという問題ではなく、購買には品質や納期などの要素も非常に大切です。そういった意味で購買業務の仕事は極めて重要であり、その業務はもっと高く評価されて良いと思います。購買部門の人材育成に関して体系的なスキルを教える場が少ないという声を聞きます。情報インフラについてもコストと技術情報の関連性が希薄になっているなどの問題点が見受けられます。見直すべき購買活動の視点は多数あります。一般的な購買活動における問題点の一部を表1に示しましたので参考にしてください。情報D/B対象領域現象・問題点購買市場1.陳腐化しており、変化に膨大な投資が必要なため先送りとなる。2.部門で独立したD/Bになっており、情報の共有化、相互連携が図れない。1.将来のありたい姿が描かれていないため、進むべき方向性が判らない。2.トップの考え方、思想が末端に伝わっていない。3.経営方針、事業計画との関係が曖昧である。2.他部門との連携、役割分担が曖昧である。3.交渉はネゴのみ。理論武装が乏しい。KKDで決めている。1.オフェンス業務の割合が少なく、デフェンス業務に追われている。※オフェンス業務:企業の付加価値向上に貢献する業務1.安く買うことだけが求められており、その他の貢献が期待されていない。(QDも管理すべきと促えるべき)2.購買品コスト責任はすべて購買部門に押しつけられ被害者意識がある。1.購入先に対する期待値、方策が不明確であり、当社の担当が変わればやり方も変わる。2.購入先が逃げていくことがある。3.しがらみが強く、弱体外注でも付き合わざるを得ない。4.小規模な外注が多く、自力で改善する力に限界がある。ビジョン方針戦略2年以上価格が一定のものがある3年間価格アップを受け入れていない見積書に出精値引きが記載されている(それで価格検討している)サプライヤの提案制度はあるものの、提案件数は月1件を下回っている業務手順書が3年間改訂されていない規格品より専用品(オーダー品)の方を多く購入しているサプライヤとの商談記録を残していない購買先、価格、納期を購買部門以外の部門が決めているケースがある新商品の仕様を決める場面に購買部門が出席していない毎年、同じような目標値(C/R率など)を揚げている□□□□□□□□□□組 織業務システム010203040506表1表2調達・購買で利益創出ASAP 6