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概要

ASAP2015vol_3

 ―― 活動を始められた背景についてお話しください樫根:当社では、別会社の日本エアリネン㈱と合わせて、向日町、伏見、高島、西宮、堺の5工場が稼働しています。そのうち3工場は、シーツ、客室用品などいわゆる「平もの」を扱っており、2工場はユニフォームや細かな製品、顧客支給の品を担当しています。 パートさんを中心に業務をこなしてきた当社の特色は女性が多いことです。そのため工場を各地域に分散させながら働く人材を確保してきました。ところが当業界ではバブル期の頃より深刻な労働力不足に陥りました。たたみ機、投入機など、リネン業界の機械化が進展したのも同時期で、向日町工場でも過去15年ほどで30%強の人員が機械化により削減されています。鉄道リネンサービス株式会社C O R P O R A T E I N T E R V I 特集1 企業インタビュー E W女性リーダー育成と職場改革 「PDCA 活動」で大きな成果! 昭和39年(1964年)国際的なスポーツの祭典である東京オリンピックが華々しく開催された。国内インフラ整備が急ピッチで進み、東海道新幹線が開通した同じ年、鉄道リネンサービス株式会社は創業した。 鉄道リネンの名はもともと国鉄(現・JR旅客鉄道)の仕事が主だったことによる。日本の高度成長と足並みを揃えて発展を遂げながら、快適なアメニティ環境の創造を使命にタオルやシーツ、ユニフォームなどのリネンサービス事業を展開してきた。 近年、列車の高速化により寝台車等のニーズも大幅に減少した。それで現在では、寝台車に替り、新幹線やホテル、レストラン、病院などの顧客が主流になっているという。 円安による外国人観光客の増加、そして2020年・東京オリンピックに向けて、世界から注目を浴びる“おもてなしの心”。それを支える日本企業として同社の存在は大きい。5年目に入ったという若手リーダーを中心とするPDCA活動を取材した。活動開始の背景鉄道リネンサービス株式会社1 ASAP