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概要

ASAP2016vol_1

――はじめに貴社の概要についてご説明ください。馬場:奥泰斯電子(東莞)有限公司は、オプテックス株式会社の海外工場として1995年に設立されました。現在、赤外線を応用した防犯センサ、自動ドアセンサ、FA用センサの製造・販売、またEMS(受託生産)事業を展開しています。 当社がある東莞市の広さは約2,465km2、日本でいえば神奈川県の面積に相当します。人口は約832万人(2013年)ですが、流動人口が400万以上あり戸籍人口は130万人に過ぎません。 広東省全体では約3,000社の日系企業があるといわれますが、600社近くが東莞市に集中しており、台湾企業などからの投資も多いのが特徴です。 工場の従業員は568名(2015年8月末)で、オプテックス株式会社の連結売上257億円のうち58%を生産しています。工場の管理はローカルのリーダーが成長してきており、現在の駐在員は私と上海にいる営業責任者の2名だけです。――今年で20周年を迎えられるのですね。馬場:この11月2日に記念式典を開催しました。式典の中心は従業員でしたが、中国地方政府からも関係者の方にお越し頂きました。――今回の活動を始められたきっかけ、背景にあった課題は何でしょうか。東:中国進出を決めた理由は当時の円高が契機でしたが、我々は早くから海外拠点での生産に着目し取奥泰斯電子(東莞)有限公司特集1 企業インタビューあくなき目標への挑戦!中国工場の生産革新 ODIS80 琵琶湖畔に建つオプテックス株式会社。その開放的なエントランスには、同社が得意とするセンサ技術を駆使した展示がなされている。現在の社会においてセンサ技術は身近なところに活かされている。たとえば安全を守る防犯設備、また百貨店や店舗などで使われる入場管理システム。そして、私たちが日々利用する自動ドア用の赤外線センサもオプテックス株式会社が1980年に世界に先駆け開発した技術だ。 奥泰斯電子(東莞)有限公司は、オプテックス株式会社の製造および中国販売の拠点として中国広東省東莞市にて1995年に操業を開始、今年11月に創立20周年を迎えた。 海外でも需要の高まるセンサ事業だが、高騰する人件費やコストアップなど山積する課題も多い。ライバル企業との熾烈な競争に打ち勝つためにも中国工場の改革が求められていた。そのために描かれた生産性180%の実現をめざす全社活動、その取組みをレポートする。激動する海外市場に打ち勝つ!奥泰斯電子(東莞)有限公司3 ASAP