ブックタイトルASAP2016vol_2
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ASAP2016vol_2
3つ目は従来納めた設備装置の保全はもちろん、大手メーカーの設備やプラントの修繕、維持管理といった今まで培ったノウハウとフットワークをいかしたメンテナンス事業です。 このように当社の事業内容は3つに集約されます。ですから製造している製品も鉄骨建物のような物から精密機械まで、あまり他社では考えられないような製造品目を持っていることが当社の特色です。――その中でも一番力を入れておられるのが航空機関連の事業でしょうか。齊藤:今は日本に戻ってくる動きが有りますが、生産拠点の海外移転が加速した時期が有りました。当社が頼みとするTDK株式会社なども中国に進出され、不安を感じたことを憶えています。 そうした中20年ほど前から航空機の整備機材や機体を造る治具製作などを請け負って来た経緯が有り、航空機事業へ本格的に力を入れて取り組むことにしました。事業化に当たっては大幅な設備投資を行い、オーダーメイドに対応できる体制を整えました。 最初に取引を始めたのが、今は川崎重工業株式会社の完全子会社になっている日本飛行機株式会社です。その後、本格的に取り組んだのが富士重工業株式会社の仕事。その後、三菱重工業株式会社、新明和工業株式会社など日本の機体製造に関わる有力企業とお取引させて頂いています。現在では、多い時期で航空機関連の仕事が4割以上を占めている状況です。 例えば、ボーイング787では三菱重工業株式会社が手掛ける主翼の製造設備を、また富士重工業株式会社の仕事もかなり頂きました。試験飛行が始まった国産初のジェット旅客機MRJでは、後部の胴体を組上げるための治具を設計段階から担当させて頂き、小牧空港にトレーラーで運搬するための翼を上手く収納する装置などの製作にも携わって来ました。 今忙しく始まっている最新鋭機のボーイング777Xについては、モノづくりスタイルが大きく変わり、全面的にロボットを採用した自動化が進んでいます。今まで飛行機のモノづくりでは、どちらかといえば人手による作業が多かったのですが、人材不足や定着率の問題から設備投資による合理化が進められています。航空業界も絶対的な命題である品質の確保とコストリダクションを両立させる管理面が厳しくなっているようです。――コンサルティングご導入のきっかけについてお伺いします。齋藤:秋田県に機械金属工業会という経営者の集りが有りますが、そこで開催した講演会に参加したことがきっかけです。当社も私たちのような団塊の世代が中心になって運営して来たのですが、やはり若い人が自立して問題解決出来る会社にして行かなければいけません。 そうした悩みを抱えていた中で「テクニックを教えるのではなくて、自ら解決方法を導くことが出来るようにすることがモットー」という海老名コンサルタントのお話を聴いて感銘を受けました。企業価値を高める改善への扉夢のある職場づくりを目指すASAP 2