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概要

ASAP2016vol_2

世界で一番きれいな工場になるという可能性は有る。ただ「少しずつ」という意味はものすごく深くて、一方でスピード感が大切だと思う。社内の自主活動では進みが遅いと感じていましたので、コンサルタントに入ってもらって、そのスピード感を上げてもらった訳です。――5S活動後の活動はどのように進められているのでしょうか。猪又:5Sによる基盤づくりの後は、チーム単位での日常活動(C改善)を通じて、主に問題発見マインドの養成、気づきによる意識改革を中心に生産性向上に取り組んでいます。一人ひとりが傍観するのでなく、当事者意識を持つことを目指しました。また全社横断的なテーマに取り組むプロジェクト活動(D改善)では、数値目標の達成に向けPDCAを廻しています。 初年度はリーダー育成を対象に、各グループのリーダー中心に指導を受けました。その後、昨年12月からは全員を対象に指導されるようになっています。月2回のコンサルタントからの指導では、毎回夕方に報告会が開催されます。そこでプロジェクトオーナー(社長)及びプロジェクトリーダーから指示が出て来ますので、それを専任メンバーが議事録を作成して各伴っておらず、直ぐに元に戻ってしまうという繰り返しだったようです。5Sを仕組みとして定着させる着想が無かったのだと思います。――5S活動の成果は如何でしょうか。どの位の期間続けられたのでしょうか。柴田:少し良くなったかなと思えたのが3ヶ月目くらいです。お客様からも評価され、ルールが伴って来たのは最近ですね。猪又:社長の方から「日本一きれいな製缶工場」を目指すというお話を聴かされて、それ以来、私自身も日々努力しています。まだまだそこまでは行きませんが(笑)。齋藤:やはりモノづくりというものは気持ちが入らなければ良いものは出来ない。その頃よく言っていたのは5Sというのは知識ではなく、きれい、汚いというのはまず感性の問題だということです。「これでいいんだ」と思うか「これじゃまだ駄目だ。もう少しきれいにしておこう」と感じるかの違いです。一挙に出来なくても、昨日よりも少しきれいになるように努力する。それをずっと続けて行けば長い時間が掛っても、企業価値を高める改善への扉グループ改善のアイデアを掲示測定器具の三定―取り出しやすく整理・整頓―長いモノには巻かれる必要な工具類が一目でわかる!ASAP 4