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概要

ASAP2016vol_3

――はじめに貴社の事業概要についてお伺いします。永田:当社は昭和46年(1972年)鍛造用金型の製造を基幹事業として創業しました。以来、自動車部品の設計開発、高度・高品位の精密金型の開発・製造を追究するとともに常にコスト・納期・品質のすべてにおいて改善活動に積極的に取り組んでおり、当社の経営理念である「固有の技術の発展で社員の幸せとユーザーの信頼を得て弛まぬ伸展に努める」を念頭に北米・アジアでのグローバル推進を含め事業展開しております。当社の従業員は約150名、生産拠点は、本社工場と和田山第2工場、京都工場、インドネシアに合弁で設立した海外工場があります。 主力製品である金型において、冷間鍛造、熱間鍛造合わせた製造比率は、自動車関係が約80%。残り20%は建築関係の金型となっています。――兵庫県の但馬産業大賞を受賞されていますが。永田:もう4~5年前になりますが、兵庫県立但馬技術大学校と共同研究をさせていただきました。そうした経緯により受賞したわけですが、但馬にもこういう企業があるというPRには役立っているかもしれません。兵庫県の北部はかばん製造などの軽工業が中心で金型や鉄鋼関係の企業はほとんどありません。当社でも兵庫県内のお客様は少なく、他府県がほとんどです。 当社の強みは、多段フォーマーの工程設計から金型製造までを一貫してお引き受けできることです。創業和田山精機株式会社C O R P O R A T E I N T E R V I 特集1 企業インタビュー E W生産性30%アップ・100%納期遵守への挑戦! !~ WPI活動を通じ、全員ワンランクアップ!~ 兵庫県北部、但馬地方に本社を置く和田山精機株式会社では、多段フォーマーの工程設計から金型製造まで、顧客要望に幅広く対応した生産を行っている。特に金型製造では、最新鋭の設備による多軸制御加工と汎用機械を活用した職人技との嵌合技術によって、高精度・高品質・高寿命なものづくりを追究しており、研削や切削の直彫り加工に積極的に取組んでいる。 その姿勢は、光り輝くオンリーワン「匠の技」として「きらりと世界へ輝く技術部門」但馬産業大賞(2011年3月)の受賞につながった。人材育成と現場密着の全社活動で、成果を追究する改善の取組みについてお伺いした。和田山精機株式会社・本社高度な技術で金型製造に取り組む和田山精機株式会社1 ASAP