ブックタイトルASAP2016vol_4
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ASAP2016vol_4
――はじめに貴工場の概要をお聞かせください。原田:静岡工場は2011年(平成23年)4月に操業を開始しました。敷地面積は19,000平米(5,800坪)、延べ床面積1万平米(3,250坪)従業員数は68名です。 弊社では、入浴剤、ヘアケア、ボディソープ、バスピカなどの浴室用洗剤の生産を行っていますが、静岡工場は粉体入浴剤に特化した工場となっており、現在27品目(バスクリン、カラダプラスアロマスパークリング、日本の名湯、きき湯など)の生産を行っています。――コンサルティングご導入の経緯をお聞かせください。亀山:もう10数年前のことですが、コンサルティングを導入して原価低減活動を進めた時期がありました。ところが、その活動は“やらされ感”が強く、残念ながら現場に定着せずに終わってしまいました。 そうしたなか2008年にはリーマンショックが発生し、大手家電メーカーでは人員削減が進むような状況で、同じ製造業として大きな危機感を抱くようになりました。その頃の生産部は生産トラブルが多く発生し、組織的、継続的な改善活動も行われておらず、思い切った対策の必要性を強く感じていました。 2012年、生産部部長に就任し戦略的工場に向け株式会社バスクリン 静岡工場C O R P O R A T E I N T E R V I 特集1 企業インタビュー E W業界一の技術力と機動力をもった強い生産部への挑戦 一日の疲れをいやす入浴タイム、日本人ほど風呂好きな国民はいない。そして毎日のお風呂に欠かせない入浴剤といえばバスクリン。その歴史は明治にさかのぼる。 1893年(明治26年)、漢方薬を扱う薬種商・津村順天堂(現・株式会社ツムラ)として創業。創業4年後の1897年(明治30年)には日本初の入浴剤・「浴剤中将湯」を発売。以後1930年(昭和5年)には温泉成分と芳香を加えた夏用入浴剤として「バスクリン」を開発、銭湯を中心に好評を博す。 昭和30年代の高度成長期、内風呂の普及により家庭用「バスクリン」の販売も順調に伸びる。その後、本格派温泉入浴剤「日本の名湯」シリーズや発泡タイプの入浴剤「きき湯」など温浴効果を追求したユニークで付加価値の高い入浴剤の開発、販売を続けている。 2006年(平成18年)にはツムラライフサイエンス株式会社として分社し、2008年(平成20年)に独立。2010年(平成22年)に社名を株式会社バスクリンに変更。2012年(平成24年)アース製薬グループに加わった。伝統を最新技術で現代に活かすモノ作り。それを支える生産性向上とコストダウンを実現。「人」と「体制」作りに挑戦する3年間の取り組みを紹介する。株式会社バスクリン・静岡工場改善活動を継続できる人と体制作りをテーマとして株式会社バスクリン 静岡工場1 ASAP