ブックタイトルASAP2016vol_4
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ASAP2016vol_4
目的と必要性を理解して能動的な姿勢で業務に取り組むことができるという副次的効果も生まれます。コンサルタントとしてのお株を奪われるようですが、「気づきメモ」や「C改善/D改善」の活動においても、「ECRSの観点で考えた?」という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。「整理整頓はできていますか」と聞くと、逆に「整理整頓ってどこまでやればいいですか?」という質問を受けることがあります。資格取得の為の試験勉強などと違い、改善の為の取り組みは身構えて取り組むものではなく、業務の中に常に存在するものです。だから、「去年『5S』はやったので、今年はいいんです」などと言われると、改善活動としては(あたりまえですが)間違った方向に進んでいるということです。そして、改善の取り組みが作業者の負担になっていたとも言えるでしょう。「なぜ活動がうまく続かないのだろう」という悩みをお持ちであれば、活動推進メンバーに聞いてみてください。「改善活動、楽しいですか?仕事が楽になりましたか?」答えが、「否」であれば問題が潜在化したままということです。もう一度「ゼロベースの視点」でこれまで取り組んだ内容を振り返ることをお勧めします。バスクリン様では、もちろん、「楽しい」と答える方が増えてきています。◆「現場探検」:ヨソモノになる 「現場探検」とは、ヨソモノ(第3者)の視点を持つために、あえて知見が無い作業や普段担当しない業務、関連のない部署の現場を見ることです。難しく考えず、目の前の疑問や不思議をすべて挙げていけばよいのです。不思議な(理解できない)ことや違和感があること、人・モノの動きを基本にゲーム感覚で良いと思います。 実際にやってみると、「他の工程の人からはそんな風に見えるんだ!」ということも多々ありました。◆ECRS法:バカモノを目指す 「どこに問題があるか、本質を考えてみよう」と言っても、誰しもそのスキルが十分に備わっているわけではありません。そんな時に、考え方とその順番を明確にすることで大きなヒントが見えてきます。今回特に有効だったのは、「E:Eliminate(排除)」という、見直しのきっかけになる言葉だったと思います。これまでは必要だと思っていた点検・作業・確認・検査など当たり前にやっていることでも、まず、「どうしてそれが必要なのか?やめたらどうなる?」を切り口にして、考えることができます。「言われたから、決まっているから」という受け身の仕事から、小型電子部品の、受託型製造メーカーにおいて、工程管理・生産管理・購買/在庫管理、部門管理に従事し、生産性・品質向上、納期短縮等を担当。また海外への生産移管プロジェクトや新工場設立等にも携わり、直接部門・間接部門をまたいだ工場・経営管理に強みを持つ。PROFILE株式会社テクノ経営総合研究所 関西カンパニー 本部長 マネジメントコンサルタント鳥 取 一 博とっ とり かず ひろ3 おわりにASAP 8