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概要

ASAP2017vol_1

――営業チームが経営管理に関わるチームTPMに参加しました。三富:当社はオーダーメイド、一品一様のものづくりが特色のメーカーですが、そうは言っても各製品には標準的な仕様というものがあります。しかし、営業として顧客の要望に応えているうちにそれがあいまいになりがちでした。 標準的な仕様をはっきり決めておけばそれを基準にして仕様の変更にも対応でき、価格、納期、機能の動きもすぐに把握できます。このように技術的な知識を共有し、足下を固めておけば顧客の要望を仕様書に早く正確に落とし込めるようになるのです。相沢:顧客からの要望をしっかり反映した仕様書はこれを受けて図面を作る設計部門の生産性向上にもつながっていくのです。そのために仕様書の作り方について設計と営業がお互いに情報の取り方を考えようと話し合っています。の解決は自分たちで行う」という指導に最初は戸惑いましたが「解決のための手段・道具の使い方は教える」というスタイルなので懸命に使い方を覚えて問題の解決に取り組むようになりました。 これまでは何かあっても一面的な見方しかできなかったので、改善活動に行き詰まりを感じることもあったのですが指導を受けてからは多面的な見方ができるようになり問題解決のスピードと質が向上しました。――活動を進める中で社内のチーム間の関係に変化がみられるようになったとお聞きしていますが。三富:設計チームは機構設計と電気制御設計の2つのチームに分かれています。当社の伸線機の製品の形や部品の厚さ、重量、製品内部の部品構造などを機構設計が、これらを円滑に作動させるための設計は制御設計が行います。 両チームはこれまでそれぞれの考えで仕事を進めていて、設計の途中で機構と制御を調和させるため再調整を要する場合もあって問題となっていました。しかし、最近は改善活動の事務局であるOSMSに双方のマネージャーが所属していますので、相互に意見を出し合いながらリーダー相互でコミュニケーションを取ろうと努力しています。 特に最近は2カ月に1回の活動発表会と年1回の成果報告会を通じて各チームが何を悩みどのように解決しようとしているのか知ることができるようになったので相互理解が進み風通しもよくなってきたと感じています。特集1 企業インタビュー CORPORATE INTERVIE特INTERVIEW株式会社サイカワ部署管理経営管理製造部 営業部制御設計機械営業 設計プロジェクトオーナープロジェクトマネージャープロジェクトリーダー生産管理課機 械 課組立検査課業 務 課開 発 係Team IMCTeam TPMTeam OSMSTeam PDMTeam JCM活動推進体制( 2016/01~ )5 ASAP