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概要

ASAP2017vol_2

――貴社の概要をお聞かせ下さい。岡田:当社は三井化学グループでフィルム・シートを中心とする材料加工事業を行っています。 製品は食品用の包装フィルムと半導体・電子部品の製造工程や太陽電池、物流、建築、飲料、化粧品まで幅広い産業をカバーする産業用フィルム・シートです。―― 安城工場で生産されている製品は何でしょうか。岡田:当工場では主に産業用のフィルムやシートの生産を手がけています。「発泡プラスチック」と呼ばれる製品、中でも原料にポリエチレンやポリプロピレンという汎用の樹脂を使い、ガスを注入して元の体積の5倍程度まで膨らませて軽く・柔らかくした発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレンという素材をシートで製造しています。 厚さが0.8ミリから20ミリまでのシートを製造していますが、特に20ミリもの厚さのシートを製造する設備・ノウハウを持っているメーカー・工場は国内でもあまりなく当工場の特徴と言えるでしょう。このような厚物発泡シートは耐久性と軽さを兼ね備えているため建築用の養生シートや自動車部品保管箱、看板用の素材に使用されています。三井化学東セロ株式会社 安城工場~高収率・高効率生産工場 実現へのプロローグ~次世代に技術と夢をつなぐCRIP活動で自ら考え積極的に行動する小集団主体の工場へ。三井化学東セロ株式会社 安城工場高い技術力で独自製品を製造特集1 企業インタビュー CORPORATE INTERVIE特INTERVIEW 三井化学グループの三井化学東セロ株式会社はフィルム・シートメーカー。1929(昭和4)年に設立された東京セロファン紙株式会社を源流とする東セロ株式会社と三井化学ファブロ株式会社の生活資材事業を除く全事業及び三井化学株式会社の保有していたフィルム・シート製品の一部を分割統合し2010(平成22)年10月に発足した。 全国に6つの生産拠点を有し、主に食品に使用される包装フィルムと自動車や電子部品、物流、建築の分野には欠かせない産業用フィルム・シートを製造している。中でも安城工場が製造する産業用シート「ポリプロピレン・ポリエチレン発泡シート」は高い技術力と技能・ノウハウが必要なため海外メーカーが製造できない独自製品である。 ここではその技能の伝承と製造業が今後直面する労働力人口の減少に備えた安城工場の取り組みを紹介する。三井化学東セロ株式会社 安城工場1 ASAP