ブックタイトルASAP2017vol_2
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ASAP2017vol_2
を痛感しています。――「意識を変える」という定性的な部分での変化はいかがでしたか。上野:意識は着実に変わってきているように感じています。総生産重量に占める製品不良調整重量、すなわち不良調整率が活動を開始した頃と比べて3か月間で各グループとも約1.5から2%の改善がみられるようになってきています。―― 何が理由だと考えますか。岡田:C改善のための気づきトレーニングのノウハウはこれまで自己流で改善に取り組んでいた意欲の高い人には刺激になったようです。D改善に取り組むための指標作りについても「どのあたりを目指して業務を改善すればよいのか」という目標を共有することで社内の方向性が自然と同じ向きにそろってきたのだと思います。 また、自分の業務に直結しないからといって日常のムダの排除というC改善にあまり興味を示さなかった人もD改善に取り組むに当たって自分の専門とする具体的・技術的な問題に向き合うようになり興味を示すようになったことが理由なのではないかと思っています。―― 現場での活動に対する考え方は円滑に浸透しましたでしょうか。上野:活動のために集まってコンサルタントと面会するのは毎回、夜勤明け、日直、午後出勤の4名いるリーダーのうち3人だけです。リーダーの間にはモチベーションの差はありませんでしたが、現場のメンバーには小集団活動に対する先入観もあって浸透には少し時間がかかりました。――改善活動の成果をお聞かせください岡田:現在、日常作業のムダをなくしていくC改善が終わったばかりです。これから現場の課題を解決するためのD改善に取り組もうとしているところです。工場全体で定量的に数値が向上あるいは改善したといったことを披露する段階には至っていません。渡邊:活動を進めるに当たってコンサルタントと打ち合わせした際にもまず、「小集団活動を効果的に行うためにもまずは取り組みに対する意識を変えていく」ことを目標に掲げました。 C改善を行うための「気づき」も当初こそは順調に提出されていましたが、数ヶ月たつと半分くらいになってしまい、身の回りの問題を発見することの難しさ改善目標の共有化で不良調整率が改善企業価値を高める改善への扉▼ 気づきセミナーの様子ASAP 4