ブックタイトルASAP2017vol_4
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ASAP2017vol_4
これまでも社内で進めてきた改善活動。その経験を通じて、タイ人マネジャーやスタッフの活動に対する意識や技術力は確かに向上してきたという。ただ、せっかく個人の高い能力があっても、部門間の連携やコミュニケーションが悪ければ改善成果がつながっていかない。最も大切な課題はタイ人監督者のリーダーシップ力向上である。上からの指示ではなく、現場力を発揮した改善であってほしい。そのためには第一線で活躍するミドルクラスが育っていかなければならない。ところが、その教育を行うにも多忙な日常業務と言葉の壁に阻まれ、充分な指導や教育ができないジレンマがあった。 生産量が増加するなか、賃金アップやアマタナコンで困難化するワーカー確保など、問題は増え続ける。売上アップと規模拡大のチャンスを目前に改革のスピードを速めたい。そんな折、TMCTのセミナーにご参加いただき、生産性向上と人材育成を進める「VPM活動」を知っていただいた。SIAM KEEPER MANUFACTURING CO., LTD.全員参加のボトムアップ活動で黒字経営化!“BETTER WORK” ”BETTER LIFE” NEO SKM活動VPM活動との出会い SKM(SIAM KEEPER MANUFACTURING CO., LTD.)は、キーパー株式会社の海外生産拠点の一つ、日系企業が数多く進出するタイ・アマタナコン工業団地に工場を構える。 SKMの従業員は約300名、自動車用ゴム製品、O/Dリング、オイルシール類、その他の工業用ゴム製品などの製造を行う。目立たないところで使われる製品だけに品質や信頼性に関する要求は極めて高い。新幹線の台車にも使われる同社の製品は、開発・設計から生産・販売までスピード感ある一貫システムで、国内外のユーザーからの高い支持を得ている。 SKMの設立は2002年、工場は2003年から稼働を開始した。キーパー株式会社の海外生産拠点は4ヵ所あるが、SKMは日本と同じ設備を有し、製品の輸出先はASEANから北米・メキシコ・中国・インド・英国まで幅広いのが特色だ。 「今年で15年目に入るが、実は2014年までは累積赤字が解消されない状況だった」と語る三石社長。これまでも社内で改善活動を進められてきたが、どうしてもトップダウン的な活動になりがちで、各部門の連携がうまく取れないフラストレーションを感じていたという。なんとか黒字体質の会社に変革したい。積年の赤字解消をめざして、生産性と品質向上が急務となっていた。特集1 企業インタビュー CORPORATE INTERVIE特INTERVIEWSIAM KEEPER MANUFACTURING CO., LTD.1 ASAP