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概要

ASAP_201806

コンサルティング最前線 “あかつきプロジェクト”という名称は社員からの応募で決定されたものである。“あかつき”とは「日の出」。また“暁”という漢字には「陽が高く昇る」という意味が含まれており、ダイヤモンドエンジニアリング株式会社が、「新しいスタートを切り、変革し、飛躍する」という思いが込められている。 活動目的は、「高効率・高品質」の設計集団への変革、そのために設計エンジニア業務の最適化と機能別業務プロセスの確立を図ることにした。 定量目標は、過去3期分から算出したエンジニアひとりの1時間当たりの付加価値額20%向上、定性目標は、①現場を強力に牽引する次世代リーダーの育成、②ムダの顕在化と負荷の見える化による業務バランスの平準化、③意識・行動改革を続ける「変化型組織風土」の醸成である。機能別業務プロセスの確立で「高効率・高品質」の設計集団に変革“あかつきプロジェクト”第Ⅰ期活動ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 ダイヤモンドエンジニアリング株式会社(DEC)は、1969(昭和44)年に日本カーバイド工業株式会社の設計部門より、卓越した人材と技術・設備・ノウハウを継承して分離独立した総合エンジニアリング企業である。 化学プラントの建設から始まり、製鉄・化学・環境などの分野で顧客の要望に合わせた各種プラントの設計・施工から試運転や保守メンテナンスまで幅広い事業を展開。特に製鉄プラント建設では国内および海外で数多くの実績を持ち、溶銑予備処理、粉体吹込技術では顧客からの大きな信頼を得るほか、石炭ガス化複合発電(IGCC)などの電力関連事業にも取り組んでいる。 人材採用難の中、エンジニアリング本部では急増する受注量に対応する設計エンジニア業務の改革が求められていた。活動開始の背景はじめに“あかつきプロジェクト”について ダイヤモンドエンジニアリング株式会社では、ここ数年の急激な受注増に対し、残業・休出が続く異常な事態が続いていた。その結果として、過剰業務による従業員の疲弊が不具合事象や更なる業務の増加につながる悪循環を引き起こしており、この数年の労働負荷率も100%を超える高率になる時もあった。 こうした状況により、社員の不安・負担・不満を解消し、ワークライフバランス向上をはかる対策が求められていた。従来の設計業務を見直し「とことん考えて、人を活かし、人を育てる」ことで、職場のムリ・ムダ・ムラを徹底排除し、余分な残業・休日出勤を削減する。“あかつきプロジェクト”発足の理由はそこにあった。ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 本社9 ASAP