ブックタイトルASAP_201806
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ASAP_201806
活動事務局では、エネルギー使用量の測定や全社的な管理基準づくりなどを進めた。当初は、エネルギー管理の体制が構築されておらず、各工場のエネルギー・フローや管理規定の運営も行われていなかったからである。 機械ごとの管理標準、管理マニュアルなどを作成する作業が必要になったが、コンサルタントの指導のもと省エネ活動と平行して、第一期活動では、第三工場の管理規定、管理標準等を作成した。 ベーシックな電力測定やデータ解析などを徹底して実施、原単位などの標準づくりや全体の管理方法を検討、省エネ法などの法律的な勉強も行うなど、活動事務局としては苦労も多かったが、その下地づくりの作業が後に他工場でのスムーズな展開につながった。 省エネ設備としては、コンプレッサーおよびボイラーの台数制御装置、各種設備のインバーター化等を導入しているが、第一期の活動では、定量目標である原単位8%削減を達成できた。また、社内では省エネ活動により、組織横断的なコミュニケーションが促進され、エネルギーJITの考え方が定着し、プロジェクト活動や日常改善の運営方法が身についた。 また、全社および第三工場の管理規定、第三工場個別管理標準の作成、運用ができた成果も大きい。 繁忙期には時間的な余裕がなく、グループの会合が持てない状況もあり、グループによる活動にもバラツキが見られた。また、設備の機能・構造に関する知識不足もある。たとえば、冷却設備の設定温度が低すぎるため、冬季には過冷却になっていたが、冷熱機等では非効率な運転を続けていた。ユーティリティーを中心とした、設備・運転の基本的な知識の習得と運用・改善が今後の課題である。 第二期活動からは、初年度に確立した仕組みを、第一工場、第二工場、芳賀工場にも横展開。第三期以降は新工場の赤城工場や五代工場などにも拡大を図っている。進め方は、各工場の生産量やエネルギー使用量の推移を取りまとめ、グループリーダーが、その内容を月例会議で発表する。月例会議には、プロジェクトリーダーや役員も参加し、課題の検討や方針の決定が行われる。そして、この決定事項は社長も参加される経営会議の場で報告される。このように常に情報がフィードバックされ活動が進んでいく。ボトムアップからミドルアップ、トップダウンという一連のPDCAサイクルが生まれ、全員を巻き込んだ省エネ活動の好循環と発展につながっている。管理標準の作成に苦労する省エネ活動の課題省エネ活動の横展開活動成果について省エネセミナー豆腐の新しい世界に挑戦!断熱材の効果検証企業レポート1相模屋食料株式会社3 ASAP