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概要

ASAP_201806

コンサルティング最前線 群馬工場の改善活動は「ACT30」と命名された。これは行動するという意味の「Act」と今までの延長線上の改善ではなく、新たな考え方で生産性30%向上という高い目標に挑戦しようという意味を込めた「Action Challenge Target30」の頭文字によるものである。また、この名称には「明るく、コツコツ、楽しく」活動を進めていこうという意味も込められている。 ACT30活動は現場主導の生産性指標とプロセス管理による『日々の生産性の見える化』、投入管理による『生産性・品質向上』、自ら問題発見し、改善を推進できる『次世代人材の育成』を大きな軸として2015年8月からスタートした。 群馬工場の製造部門である。部材加工、溶接、表面処理・塗装の各工程から合計10チームを編成。意識改革から次世代の基盤を創り拓く!未来をつかむ工場改革「ACT30活動」ヨシモトポール株式会社 ヨシモトポール株式会社は、与志本林業を前身として、1961年(昭和36年)に有線放送向けコンクリート柱の製造・販売からスタート。公共インフラ、情報通信、防災、照明など、社会の発展を支える幅広い分野のポール製品の製造・販売事業を展開。その過程を通じて、鉄加工やコンクリート・アルミ・ステンレス・鋳物・ガラスなどの各種素材を取り扱う技術、塗装や表面処理技術を練磨してきた。 創業時から変わらないヨシモトポールの原点「美しいくにづくりに良い品を」をスローガンに、安全・安心・快適な街づくりに貢献を続けている。 同社では、2015年より群馬工場の製造部門で改善活動を開始。その後、間接部門や滋賀工場も含めた全社活動に発展している。「Action Challenge Target 30」という名称に込められた工場改革の取り組みを紹介する。活動開始の経緯はじめに新しい発想で生産性アップに挑戦! ヨシモトポール株式会社では、設計から材料調達、鋼材加工、表面処理、納品まで一貫して展開。長年の経験により培われた「多品種・少量生産」による一品一様の個別対応を得意としている。 しかしながら、繁忙期と閑散期における製造数量の大きな差、複雑化する商品への対応、そして2020年の東京オリンピックに向けた関連事業への製造対応に向け、工場の生産性を高めていく必要に迫られていた。 こうした状況に危機感を抱き、テクノ経営総合研究所による工場改革活動の導入を検討。当初は外部コンサルタントの導入による改革活動に対し、かなり不安と戸惑いがあったが、「自分たちでつくりあげる活動」という説明をコンサルタントから受け、この機会に社員の意識改革や人材育成を進め、工場オリジナルの活動を推進し、改善マインドの醸成と継続的な改善活動につなげていこうと考えたという。ヨシモトポール株式会社 群馬工場企業レポート25 ASAP