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概要

ASAP_201811

改善活動の概要 改善活動は、1期目の定量目標として ①クレーム削減 ②生産性向上 ③材料在庫圧縮、定性目標では ①柏工場の業務機能再構築 ②管理監督者の育成、強化を掲げ、2015年10月からスタートすることとなった。 取締役理化製造統括部長の山根氏によると、活動スタート時はとにかく品質問題の改善を最優先に取組んだとのことで、コンサルタントと一緒に大きな模造紙にコストと緊急性を示すグラフを作成し、全員で過去のトラブルを1件ずつ、表面的ではなく、徹底的に洗い出しする「真因分析」の作業を行い、コストと緊急性が高い案件から対策内容についての検証を行った。その結果わかったことは、自分たちでは終わったものと思っていた対策が、コンサルタントの指導のもと更に深堀したことで、今まで気づかなかった要因に気づくことが出来て、クレームなどトラブルが発生した時は、ここまでやらないといけないというポイントをつかむことが出来たのが大きな収穫だと言う。 また柏工場長の粂川 仲氏によると、改善活動の導入前はクレームがあると、品質管理の担当が生産現場を確認して、対処法を検討して、本社に対策を報告するというのが基本的なプロセスだったが、改善活動導入後はクレームに対してスタッフ全員で実際にモノを見て、それぞれが思う意見を話し、真因を追究した上で、クレーム対策を実施。そして実施後、またその実施内容を検証し、この次は必ずクレームを出さないために必要な施策を考える流れに変わり、全員でクレーム対策のPDCAを回せるようになってきたとのこと。さらに良い変化としては、現在は週1回のミーティングに設計担当者も参加し、クレーム内容が設計部署へフィードバックする仕組みが出来たこと。改善活動導入前はこのような部門間の横の連携は少なく、ともすれば自分の部署のことだけを考えてしまいがちな雰囲気があったが、この活動を通じて横の連携が確実に深まり、風通しの良いチームに変わってきた。これも改善活動の大きな効果だと思うとのことであった。2017年度 年間目標と取組み(1)2017年度 柏工場 年間目標(2)2017年度 柏工場 年間目標に対する各課の取組み目標内容各課の取り込み・クレームの真因追求と水平展開・変化点の管理強化、変化点会議の導入・ベンチマーキングによる設計の見直し・既存製品への設計審査制度の適用・サプライヤー監査の実施・教育訓練の強化品質管理課開発課生産管理課生産課工場責任クレーム受領件数の半減(再発クレームの撲滅) 8件120%2件123%生産性向上(2016年度比)2017年度目標値2017年度実績値・作業の標準化・作業場の見える化、レイアウト変更・小集団活動による作業改善活動の実施2株式会社東洋製作所9 ASAP