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概要

ASAP_201811

改善活動関係者取材山本海苔店の歴史と理念に基づいた佐賀工場の開設 現在、日本の海苔市場の規模は2000億円弱、枚数換算では75億枚となっており、その内訳は70%が業務用(内CVSおにぎり用が30%)、家庭用が28%、贈答用が2%となっている。また消費量について米との比較で見ると、米が30年前の消費量120kg/人から現在は60kg/人と半減したのに対し、海苔は過去最大時の100億枚から現在は75億枚と25%の減に留まっており、米の消費量ほどは落ちていない。これはCVSのおにぎり、手巻き寿司など中食市場に海苔がしっかり定着していることが要因と思われる。またグローバルな市場では寿司、和食のブームにより業務用のニーズが拡大している。このような海苔市場の状況下において、山本海苔店の扱い品目の基本は贈答用であり、ボリュームを追求する業務用メーカーの商品とは明確に差別化された、最高品質の商品を提供し、海苔の本当のおいしさをより多くの方に知っていただくことを目指した経営を推進している。 山本海苔店は嘉永2年(1849年)、当時魚河岸のあった日本橋での創業以来、時代の変遷に対して、“製造現場で利益を生み出す”人財育成佐賀工場の生産性向上とプロジェクト活動による工場経費削減の実現株式会社山本海苔店・佐賀工場銘々海苔「梅の花」 佐賀工場外観 和食の基本と言われる「一汁三菜」。日本人の主食である「ご飯」に、「汁物」と3つの「菜(おかず)」を組み合わせた献立のことだが、日本人ならここに必ず加えたいメインキャストが「海苔」ではないだろうか。日本における海苔の歴史は古く、既に縄文時代には食用にされていたと考えられており、日本の食文化形成に大きな役割を果たしてきた。また近年では平成25年12月、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界的に「和食」への関心が高まる中、海苔に対するグローバルな需要も拡大している。今回の企業レポートでは、日本の海苔業界のリーディング企業である株式会社山本海苔店(以下山本海苔店)の原点回帰の場であり、未来を作るための新たな拠点「佐賀工場」における人財育成の取組みを関係者へのインタビューを基に紹介する。はじめに11 ASAP