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概要

ASAP_201811

特集4 CONSULTANT COLUMN 私がコンサルティングの現場で実際に活用しているファシリテーションツールをご紹介しましょう。図2に代表的な4つの手法について進め方を書いておきました。ここではそのいくつかを解説したいと思います。図24つのファシリテーションツール 朝礼や会議では誰も発言せず、気付いたら自分一人が話している。そんな経験はないでしょうか。本当は現場をもっと活性化させたいが場の雰囲気が悪いという場合もあります。 現場の真の問題を言い合える関係の構築、これは人材育成や現場改善の第一歩です。ただ信頼関係の構築は一番難しい課題でもあります。 “Good & New”は、アメリカの教育学者であるピーター・クライン氏が開発したもので、ポジティブ思考を安定化させ、お互いに協力し合う強いチームを作る手法です。 校内暴力が多発するアメリカの学校で“Good &New”を実施し、短期間で安全に学習できる環境に変えたことでも知られています。 やり方はとても簡単で、まず各メンバーが過去24時間に経験した事や気づきを短く話すというものです。話が終わったら、周りの人は拍手をするというのがルールです。 当たり前のことのようですが、実はこれがあまりできていません。私も最初は“Good & New”で何が変わるのかと思っていました。しかし、実際に様々な企業で“Good & New”を実施した結果、№ ツ ー ル 名効   果や り 方1 Good & New・ポジティブに考える習慣がつく。・気づきの感度が高まる。1.24時間以内に起こった良かったこと、新しい発見や気づきを一人1分程度話す。( 話す内容は仕事のことでもプライベートのことでもOKです)2.話し終わったら、周りの人は拍手をする。3.1と2を全員が終わるまで行う。2 サークル・チームや職場に一体感が生まれる。1.一言コメントが欲しいテーマを全員に伝える。(例:ミーティングの感想、気づき、実行する事など)2.一人一人の顔が見えるようにきれいな1つの円(サークル)になる。3.全員が一言コメントを述べ、他のメンバーは傾聴、拍手する。3 スピーク & リッスン・伝える力と聞く力を伸ばす。1.2人1組のペアをつくる。2.話す側、聞く側を決める。3. 「こうすれば現場が良くなる」「作業で困っている事」等、話すテーマを決める。4.話す側は1分間、テーマに沿って話し続ける。  聞く側は1分間、発言せず、うなずきだけで話し手の話を聞く。5.話す側、聞く側を交代して、4をおこなう。4KPT(Keep、Problem、Try)・仕事の棚卸しや現場の活動を振り返る。1.振り返るテーマを決める。(仕事、改革活動、プロジェクトの振り返りなど)2.Keep:良かったので継続すべき事について意見を出し合う。3.Problem:問題、修正すべき課題、工夫できそうな事について意見を出し合う。4.Try:新たにやってみる事、試してみる事について意見を出し合う。 ファシリテーションの進め方会議を活性化させる“ Good & New”21 ASAP