ブックタイトルASAP_201811
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ASAP_201811
1企業レポート改善活動の成果 山本氏はこの改善活動を通じて、若い従業員の成長を実感する機会が多いという。「現場のオペレーターは佐賀工場での勤務が初めての社会人経験であるような若い人が多い中、コンサルタントの適切な導きのもと、改善活動へ取組む姿勢も非常に積極的であり、発表内容などを見ていてもどんどん進歩している様子が見てとられ、非常に頼もしく感じている。山本海苔店の新しい企業風土・文化をこの佐賀工場から創っていって欲しいと考えている」とのことであった。また製造業全般の問題である人手不足への対応という観点からも、コンサルタントの指導により進めている「活人化」の取組みは大きな意味があると考えておられ、新たな時代の山本海苔店を佐賀工場から創る改善活動は、若い従業員の熱意もあいまって今後さらに活性化していくことが期待される。改善活動チームリーダーミーティング 改善活動の事務局を担当されている製品グループマネージャーの高畑 智洋氏によると、海苔の製造は「勘とコツ」に頼る部分が多いが、未経験者の多い工場で改善活動を推進するために、活動スタート時にコンサルタントと一緒に「勘とコツ」に頼らない数値化に向けた指標導入の取組みを行ったが、佐賀工場で生産する製品は多品種であり、中には月に1、2回しか生産しないものもあって、数値化の作業は困難を極め、新工場ならではの技能伝承の難しさを感じたとのこと。 また海苔を加工する過程では、品質の良い海苔の加工ほど難しく、ロスも多くなるとのこと。仕入部が「今年の海苔は柔らかくていい海苔だね」という時は、逆に製造現場は加工が大変で、作業的に熟練していかないと難しい側面があるため、改善活動による人財育成を推進することで、この難しい作業を平均化し、全員でカバーしていくことが大きなテーマとのことであった。ASAP 4